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猫沢家の一族

猫沢家の一族

猫沢家の一族

作家
猫沢エミ
出版社
集英社
発売日
2023-10-26
ISBN
9784087880915
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「猫沢家の一族」のおすすめレビュー

ミュージシャン・文筆家の猫沢エミが、破天荒な家族と過ごした子供時代の思い出を吐露。めちゃくちゃだった親を“笑ってゆるす”姿に心が浄化された

『猫沢家の一族』(猫沢エミ/集英社) 『ねこしき』(TAC出版)が版を重ねた、ミュージシャンであり文筆家の猫沢エミさんが、地元の福島県白河市で過ごした家族との思い出を、最新刊『猫沢家の一族』(集英社)の中で語っている。 カバーには、写真スタジオで撮影されたとおぼしき正装の家族写真がドドンと大胆に掲載されている。この写真を見た人は、“これが猫沢家の一族か~。…んんっ?”とお父さんの頭部を二度見するに違いない。“これはもしかして………ヅラ?”。 そう、このヅラこそが本書のキーワードなのだと、猫沢さん本人も本書についてのインタビューで語っていた。『ねこしき』などの著書では、感度が高く愛情が溢れていて時に切ない、飼いネコのことや素敵な友人関係、物語性に満ちたレシピ、そんなものたちに囲まれたパリ生活を披露している猫沢さん。どんな家庭で生まれ育ったのか気になっているファンは多いと思うが、これが、予想の斜め上をいく奇天烈なご家族なのである。 ●家族の思い出を綴った本書のキーワードは“ヅラ”!? さきほど触れたヅラのお話は本書にいくつも記されているが、その中でも猫沢家を象徴するよう…

2023/12/24

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撮影:関めぐみ 故郷・福島の両親を看取り、2022年2月から再びパリに渡った、ミュージシャンであり文筆家の猫沢エミさん。移住には「長い猫沢家の歴史の清算」という意味が少なからずあったとか。 最新エッセイ『猫沢家の一族』(集英社)には、猫沢さんが家族と過ごした幼少期から青春時代にかけての追憶が、現在暮らすパリの日常と共にユーモラスに綴られている。 “ヅラ”で裸族かつ虚栄心の塊のような父、いとも簡単に嘘をつく母、誇大妄想が激しくエキセントリックな言動を繰り返す祖父——今は亡き、奇想天外だけれど、どこか愛嬌のある猫沢家の先代たち。一見すれば苦難の連続とも言える思い出を、彼女は明るく笑い飛ばす。 家族のこと、フランスのこと、そして「自分の人生を生きる」ことについて、猫沢さんに聞きました。 「風呂(バス)ガス爆発」や「腐ったみかん風呂」がスタンダードだった猫沢家の不思議 ——先代のエピソードはどれも規格外で、こんな家族が本当にいるのか…と驚かされました。おじいちゃんが腐ったみかんがもったいないからと、お風呂に入れた話とか。 猫沢エミ(以下、猫沢):カビの匂いがすごいし、お湯が…

2023/12/23

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猫沢家の一族 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

さくら咲く

最初は笑い涙、そして最後には…。これが全て実話とは!! 著者、エミさんは生きる事に卓越している。弟さん達もだ。良くぞここまで無事に乗り越えて来られましたねと。それにしても最後の最後までビックリが止まらない。余生が幸せでありますように祈らずに居られない。

2024/05/06

スリカータ

ネコのエッセイがとても良かったので、新刊のこちらを読んでみたけど、家族の破天荒さも読み進めると、予定調和的で飽きてしまった。旅芸人一家と間違われた顔面の立つ家系。確かに面白いけど、後からじわじわ来る面白さでは無い。ただ、体育館の幽霊の話はゾクッとした。霊感体質は遺伝するのか。

2023/12/10

Melody_Nelson

幾つかの書評で見て気になっていたが、まさかここまで面白いとは…。著者について私は知らなかったのだけど、こんなぶっ飛んだ家で育ったというので俄然興味が出た。祖母や母、よく嫁いできたな…と思ったけれど、今より「こういう人もいるよね」的な寛容さがあったのだろうか。資産があれば許された?しかし、その後の没落に伴い、子供達へ借金を押し付けるのは完全アウト。フランス生活の話も出てきたが、これまた苦労が多そうだけど楽しそう。色んなエピソードがあったが、サンテグジュペリ&ゴーン似の父親の話が一番ツボ!ほんと似てる!

2024/10/01

青と緑

猫沢エミさんがラジオに出演されていて、そのサッパリした性格と大胆な行動力に魅力を感じたので本を読んでみた。猫沢家のキャラの濃い家族の面々に、びっくりするような大事件のオンパレード。この家で本当によく真っ当な大人になったな…と思うが、あとがきにあったようにやはりそこに「愛はあったのだ」ということに尽きると思う。世間的な普通に当てはまるかかどうかよりも、むしろ当てはまらなくても自分は自分でいい、愛してもらえるという実感と経験が人格形成に大きく影響するんだなとしみじみ思った。

2024/06/26

Hiro

猫沢さんの本は裏切らない!話の内容も文章も本当に面白い。おまけに猫沢一族も面白い。図書館から借りて読んだが、再読したくなる本。再読したくなったら購入しよう! 猫沢さんの本だけど、猫の話はほとんどない。彼女のフランス移住の話と奇妙な?猫沢一族の話が中心。

2024/10/17

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