ドラゴンクエスト ダイの大冒険 新装彩録版 13 (愛蔵版コミックス)
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 新装彩録版 13 (愛蔵版コミックス) / 感想・レビュー
トラシショウ。
「・・・こうまで醜いものだとはな・強者が弱者をいたぶる光景と言うものが・・・他人がしているのを見て初めて解る・・・。この場は引け・・・さもなくば両目だけではすまなくなるぞ・・・!!!」。死の大地こそ魔王軍の本拠地であると知ったダイ達。戦力と戦略を立て直すべく一時撤退した彼らだが、逸る気を抑えられぬチウ達が密かに侵入、親衛騎団・僧正(ビショップ)のフェンブレンに見つかり窮地に立たされる事に。この危機を救ったのは・・・。小さな勇者の物語の折り返し地点は、最終決戦の舞台となる死の大地から(以下コメ欄に余談)。
2021/03/05
nishiyan
ハドラーの登場によって親衛騎団との戦いは一時休戦。偵察に向かったチウだが、絶体絶命のピンチに陥る。そんな彼を救ったバランとダイの夢の共闘が実現する本巻。リーダーとして目覚めるチウの男らしさとともに、共闘に至るまでのバランとヒュンケルの激闘と語らいが特に良かった。ヒュンケルがバランの心境の変化を察することができるのはかつて闇落ちしたもの同士相通じるものがあるのだろう。そしてバランはダイとともに決戦へと向かうのだが…。次巻が楽しみです。
2021/03/12
新天地
今回は主人公ダイよりもチウやヒュンケルそしてバラン達が活躍する展開が多い。アバンを目標に臆病だったポップと未熟だったダイが成長して同じく臆病で未熟なチウ達を導いたり目標となる存在になってきたこと、大切なものを失い進むべき道を見失っていたヒュンケルもまた過去の自分と重なるバランと対峙し道を示すこと等、アバンの使途の成長を通して、改めて新装版で再読してみると以前は気がつかなかった事に気づいてくる。特にヒュンケルとバラン、それを熱い友情で見守るクロコダインの三者の場面により感情移入が増し読み応えがあった。
2021/04/10
のれん
不器用とは生きにくいものだ。 仲間を助けるばかりか、敵と交わした約束を守るために自己犠牲の代償を払う。その行為は誠に無謀であり苦しい。しかし今作はその行為に感銘を受けてくれる人が、敵味方問わず必ずいると伝える。気高い勇気に敬服する誰かが次の助けになる。 バランという人の善性に見切りをつけたハズの男を呼び戻したのがダイではなく、チウという弱者やヒュンケルのような元魔王軍というのが凝っている所だ。 ドラクエは神話の再話であり、その非現実的な善性を現代の倫理観に上手く擦り合わせている。その優秀さを称えたい。
2021/03/07
うさみP
『もし、この戦いで生き残ることができたら、オレも嫁さがしでもするかな…』大きなクエストの折り返し地点は最終決戦から。超魔武人ハドラーに微かに残っている『残酷さ』を体現する凶刃・僧正。その残酷性の誇示は、多くの敵が死亡フラグやで。世界に一人しかいない『世界最強』が二人も存在するのだから。B88W59H90。
2021/03/05
感想・レビューをもっと見る