ドラゴンクエスト ダイの大冒険 新装彩録版 14 (愛蔵版コミックス)
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 新装彩録版 14 (愛蔵版コミックス) / 感想・レビュー
トラシショウ。
「・・・何が・・・何が「正々堂々の戦い」だッ!!!こんな状況ならお前達に勝ち目が無いのは当たり前・・・俺は・・・自らの肉体を捨て・・・生命を捨ててまでこの闘いに賭けていたのにっ・・・!!!」。「黒の核晶(コア)」。ハドラーの体内に秘密裏に内蔵された大陸一つ消し飛ばす魔の爆弾が、ダイとバランの父子竜との真剣勝負に水を差す。全てを無に帰す閃光の煌めきが「死の大地」を崩壊させた時、ポップ達は大魔宮バーンパレスの真の姿を目撃する。瀕死のダイが目にするのは、強く誇り高き竜騎将である、父の背中だ(以下コメ欄に余談)。
2021/03/12
nishiyan
死の大地ではポップ達が親衛騎団と対峙する中、大魔宮へと突入したダイとバラン。二人の前にハドラーが立ちふさがる本巻。あまりにも不器用すぎる親子と全てを捨てて武人として最後の勝負に出たハドラーの対決は激しく、悲しみに包まれている。狡猾なバーンの仕掛けがこのバトルに不協和音を生み出していく。大魔王の言葉が絶対であるミストバーンが彼らに対して示した敬意がこの戦士たちへの唯一の救いなのかもしれない。お互いに大きな傷を残した先にあるものは絶望なのか。次巻が楽しみです。
2021/03/12
うさみP
『大魔王のお言葉が全てに優先する…!!』 冥府の岸端に踵立ち。刃に貫かれても、命を燃え尽きても、決定的な死を受けない限り、黄色字の瀕死に近づく程バフが付与される、ヒュンケルの不死伝説。この世に二度は無いであろう、超・龍魔大戦。魔王の悲哀、勝つ為に生物の理を捨てた時点、胸の底で嘲笑する大魔王。黒の核晶をクロノ・コアのイントネーションで読んでしまう。世界最強が一人になってしまった。
2021/03/09
のれん
少年とは父を超え、受け継ぐ者。 だがこんな継ぎ方はしたくなかった。このベタさはなぜグッときてしまうのだろう。 善と勇気が報われる世界で、当然あるべき親子愛が伝えきれないからだろうか。 そして報われない悲しみといえば裏主人公のハドラーだ。力に恐怖した男が、全てを捨てて力を手に入れようと努力したのに報われない。王にも戦士にもなりきれなかった男の悲哀は如何ほどか。これこそバーンを外道さと、ミストバーンは勇気への敬愛さ感じれるシーンなのだ。 後、ヒュケンルの戦線復帰には突っ込まんよ。なんせ「不死身」だからな。
2021/03/07
歩月るな
ハドラー様とのバトル。でもやっぱり思うような展開にはなってくれず。お気の毒というか、武人として一皮むけるって事と、人間寄りの心持ちになるって事ってイコールにならないのかなとか思ったりする。生き物をやめる寸前までいっちゃってるのが戦いの為、とは言え。バランもその辺りは同様。ミストバーンでさえ、ハドラーへの傾斜はなにかを思わせるところがある。なので気持ちよくは終われない。他の者たちはどうなってしまったのか。姿の見えない者達は……。
2021/03/04
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