ドラゴンクエスト ダイの大冒険 新装彩録版 19 (愛蔵版コミックス)
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 新装彩録版 19 (愛蔵版コミックス) / 感想・レビュー
トラシショウ。
「・・・ザボエラよ、頭の悪い俺だが騙され続けたお陰で一つものを知った・・・・それは、この世には本当に煮ても焼いても喰えぬヤツがいる!・・・と言う事だ!!」。ダイが対ハドラー戦を征するも、キルバーンの奸計により窮地に陥ったポップを救ったかつての大勇者アバン。死んだ筈の彼の言葉からヒュンケルは己の命の使い所を悟る。一方、地上でミナカトールの五方陣を守るクロコダイン達に追い詰められたザボエラは禁断の秘術を発動させるが。典型的な「一方その頃」な話ではあるんだけど、キッチリ読ませるのは凄いなぁ(以下コメ欄に余談)。
2021/05/07
nishiyan
ポップを死地から救い出したアバン。再会を喜ぶ使徒たちだが彼らを先に急がせたアバンはキルバーンと対峙する。ちょうど地上ではミストバーンに見捨てられたザボエラは奥の手を使う本巻。多彩なアバンと彼の新たな力を理解したヒュンケルのやり取りは最後の使徒の長男坊としての役割を果たすかのようで切ない。そしてザボエラの秘密兵器にロンベルクは真の力を見せつける。新たな師弟誕生は微笑ましいがその代償はあまりに大きい。そしてクロコダインのザボエラ評が何ともいえないものがあった。彼の人の良さもあるのだけれど…。次巻が楽しみです。
2021/05/05
のれん
チウやノヴァというポップとはまた違う等身大のヒーローが今作では登場する。彼らは力が及ばないことを知っているし理解もしている。 だが彼らは勇気を振り絞る。無謀な特攻と一蹴されても諦めない。なぜなら彼らは出来るからやるんじゃない。やらなくてはと奮い立たせる勇気を持ってるから剣を握るのだ。 青臭いまでのこの決意に強者は必ず応えてくれる。 ロン・ベルクはケジメはしっかりつける職人っぽさが強い人だが、その実自らの限界に諦観する人物でもあったのだ。 バランもそうだが、こういう自分の境遇に後悔を持っている人物は好きだ。
2021/05/17
うさみP
『じゃあ、それでいいんじゃん。どっちも勇者なんだよ』勇者は一人でいいと誰が決めた?東西南北中央勇者も?修行の為に何が起こるか解らないダンジョンに深く潜り、弟子や敵との戦力差を、秘法という一芸と臨機応変な知略と数々のマジックアイテムを駆使してカバーするアベルは、当時のDQ事情は分からないけど、トルネコの不思議のダンジョンを意図してるのかな?そう考えると見せ方上手いな。
2021/05/02
歩月るな
結界を守る、地上の人々の戦い。ミストに尻を叩かれての、本気のザボエラとの最終決戦。対して勇者たちは、敵の本拠内でのピクニック。これもアバンが持ち前の茶目っかしを披露しているだけで、ムドー戦前のキャンプや、それこそ最新作でのキャンプに通じているシーンである。つまりは全快ポイント、セーブポイントと言い換えるしかないんだけど。ヒュンケルさんの話はまじめに聞いてしまったので、この後のアバン先生が本当に戦力外なんて言えるのか、フェザーを託した真意とは、など色々な思わせぶりの厄介ごとをこれでもかとばらまいてくれるゾ。
2021/05/04
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