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春巡る 1 (マーガレットコミックス)

春巡る 1 (マーガレットコミックス)

春巡る 1 (マーガレットコミックス)

作家
小畑友紀
出版社
集英社
発売日
2013-07-25
ISBN
9784088450667
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春巡る 1 (マーガレットコミックス) / 感想・レビュー

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テルテル

感動の一書。いじめについて考える絵本『おおきなあな』に繋がる本である。癌を宣告された者たちの心の中での格闘。そして『死』を意識しながら自分と向き合わなければならない孤独な生活という心にぽっかり空いた『あな』が彼らを襲う。どうすれば『あな』は埋まるのか。いじめに遭い自殺を図った梅乃がみたものは、自分を受け入れてくれる温かい環境だった。痛みを知るものたちの集まりだからこそ、人の心を誰よりも理解することができる。痛みは、痛みを味わった人にしか理解できない。言葉だけの優しさはいらない。ただ、寄り添っていてほしい。

2015/03/29

すみの

作家さんご自身のお母様をガンで亡くされたことが、この作品に影響を与えているのはあとがきからわかる。日本人にとって「春」は出会いと別れの季節で、逝く人との別れもこの季節に重ねているのだろうか。小児ガン治療で有名な病院の患者の登場人物たちには、発病前にはそれぞれの生活があり、夢があり、幸せがあり、挫折があり・・・。発病したことで嫌でも生死と向き合うことになる若い彼らの命の使い方は、きっとこれから丁寧に描かれることと思う。第1巻は人物紹介かな。

2013/09/29

ゆずママ

レンタル。あらすじを読んだのみで借りようと思った作品でした。いじめを苦に自殺未遂を図った少女・梅乃が運ばれ入院した先は、小児癌専門の病棟。小児癌をテーマに癌と闘病しながら、オムニバス形式で彼ら彼女らの物語が展開されていきます。作者さん自身、実母を癌で亡くされた経緯で“癌”をテーマに上げたということ。少女漫画では重たい内容かもしれませんが…色々な人に読んで欲しいと思う作品。私自身も祖母、友人(若くして)を癌で亡くし、闘病生活を見てきたのもあり、仕事後や休日に病院に足を運んでいたことを思い出しました。

2014/06/15

ソラ

さわやかな話かと思いきや重い。僕らがいたも中盤から終盤にかけて重かったけどこれは死が隣り合わせという状況下での話なのでなかなか…。

2013/08/03

うがり

今までにないような少女漫画な気がする。オムニバス形式で、登場人物の様々な苦労や悩みを描いていて、その姿がキラキラしていた。だけどその輝きはどこか危うくて脆い。ちょっと触るだけで崩れそうに見える。だがだからこそ、その分輝きは桁違いで、ついつい引き込まれそうになる。自殺、病気、それを見守る。それぞれの苦労はそれぞれにしか分からない。けどそれを踏まえ一緒に生きることは出来る。ここに出てくる人たちがその一瞬をちゃんと生きている。僕もちゃんと生きたい。

2014/06/04

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