ふたりの明日香 (マーガレットコミックス)
ふたりの明日香 (マーガレットコミックス) / 感想・レビュー
さとちゃん
同時収録の「朱雀の紋章」を読み返したくて再読。物語の組み立て方の巧みさを実感できる作品です。表題作も「愛されたい」が上手くかみ合わなかったゆえの悲劇を取り扱っており、この時期の和田氏作品の傾向かと、ついつい作品年表を作って考えてしまいました。
2015/05/10
あや
併録「朱雀の紋章」のため再読。昭和初期、鬼火の出る七つの小島と渦潮に囲まれた、鬱蒼とした山奥に建つ曰くありげな洋館を舞台に描かれた、伝奇ミステリ。時代の暗部に育まれた7人の血の繋がらない兄弟…誰が何の目的でか、彼らは1人、また1人と殺されてゆきます。たまたまその地を訪れた探偵志望の青年が、美しくも切ないロマンスを交えつつ、殺人事件の真相と兄弟達の謎に迫る、横溝か乱歩か、という展開が和田氏の作風と上手く噛み合った快作です。現在入手が殆ど不可能ですが、勿体なすぎ…
2009/08/11
洪七公
既読本
1982/08/26
瑪瑙(サードニックス)
超能力があってもなくても明日香は明日香。一也の明日香への想いには何の影響もない。一方で超能力ゆえに捨てられたと思いこんでいた芹川親子の誤解が発端となり、利用されて起きた悲しい事件のお話。果たして葵今日子と明日香は双子だったのかしら?『朱雀の紋章』も又、悲しい事件のお話だ。どちらも切ない。
2011/07/17
ユイ
明日香そっくりなお色気歌手・今日子が出てくる表題も面白いが、同時収録のノーシリーズ短編「朱雀の紋章」もミステリ色が強くて読み応えがある。とても30年以上前の作品とは思えない。
2011/02/09
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