秋のまばたき (りぼんマスコットコミックス)
秋のまばたき (りぼんマスコットコミックス) / 感想・レビュー
おぎわら
1985年刊行の著者初の単行本。デビュー作「路地裏の風景」は82年、りぼんオリジナルの掲載作だが、当時妹がりぼんを毎号買っていて初めて見たときから惚れ込んだ。その後単行本も購入(自分で)。その時のものは手元にないが、後年まんだらけで再会した。今改めて見ると本書収録の初期作品ではまだ作風が完全には定まっておらず、著者独自の絵と当時の少女漫画の一般的な画風との間を行きつ戻りつのようだ。この中では84年の表題作が秀逸。蜘蛛の子供たちの物語だがユーミンのひこうき雲を思わせるモチーフ。ちょっと涙が出た。
2018/01/08
おぎわら
突然4冊まとめ読みしたくなり、まず最初の1巻を再読。独特の線、ラフなようでいてよく描き込まれた絵、優しく温かい話、ほかの誰にも描けない世界がある。全編に漂う昭和の雰囲気も懐かしい。表題作のほか、デビュー作の路地裏の風景やなつやすみ帳、夏がにじゅうマル、てけてん、など抒情的な珠玉作ぞろいだ。
2019/08/18
だけど松本
再読。初読みの頃の十代の頃はただ絵が気に入ってて、お話はそれほど、と思ってた。ところが今読んだほうが、心が動かされるものが多くてびっくりした。リボンコミックスなのに大人の心つかんじゃうなんてあり!?卒業かと思ってたけど、もしかしたら手放せない本になるかもと思った。
2018/06/29
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