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かすみ草にゆれる汽車 (ぶーけコミックス 18)

かすみ草にゆれる汽車 (ぶーけコミックス 18)

かすみ草にゆれる汽車 (ぶーけコミックス 18)

作家
内田善美
出版社
集英社
発売日
1981-10-01
ISBN
9784088600185
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かすみ草にゆれる汽車 (ぶーけコミックス 18) / 感想・レビュー

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糸車

一ページごとにため息が出るような緻密な線。手触りさえ伝わってきそうな柔らかな髪、夢見るような瞳、ふっくらした少女の頬、まるみをおびた手、たっぷりレースを使ったドレス。繊細な少年の思いを込めた眼差し。絵だけでいえば内田さんのコミックの中でこの本が一番好きかもしれない。愛おしすぎてどれも手放せなかった。大切にしてきたけれどやっぱり経年劣化は否めない。出来るものなら、再版してほしいんですけど・・・。

2015/10/30

そのじつ

古書店でげっと。たかっ!と思ったけど、密林ではもっと高かった( ´Д`)すげー稀覯本?ネットでも読めるようになったそうですが、内田本はコレクションしたくなる宝物オーラがハンパない。センチメンタルが止まらない!切なさいっぱいの短編4本と著者フリートーク2ページ。少女趣味全開なのに、陳腐にならないのはこの緻密な絵!アメリカの風俗と文化を愛でたおし、著者特有のマニアックを込めて描き込み、圧巻の吸引力で内田ワールドへ誘う。表題作のプロットなんか、物凄オーソドックス少女漫画なのに、この異様なくらいの哀切はナニ?!

2017/04/19

おおた

わたしだけの双璧、大島弓子と内田善美。人のTweetを見て「万聖節に黄金の雨がふる」を読みたくなってひもとく。ほとんどトーンを使っていない丁寧な線。本書から『ゲイルズバーグの春を愛す』を通してダンセイニまで、夜空に絹糸を紡いで造られた橋から眺められるよう。口をきけなくなるほどの美しいレースに包まれたマリオン、かすみ草に揺れる汽車を見届けるオスカー、愛する者と同じ時・同じ場所を過ごすことの出来ないグレイト・パンプキン、すべてが愛おしい。

2014/11/01

くさてる

緻密な絵と繊細な感性で構成された短編集。外国を舞台にした少年少女の恋物語という面からは時代を感じますが、それでもはっきりとした個性を感じる作品ばかりで、その世界をたっぷり堪能しました。美しいなあ、と思います。

2014/10/13

papakiti

これも久しぶりの再読です。この作品集も大好き過ぎます。 フィニーの「ゲイルズバーグの春を愛す」も読みました。 こっちも絶版らしいですが。

2013/08/09

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