寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。 3 (ジャンプコミックス)
寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。 3 (ジャンプコミックス) / 感想・レビュー
トラシショウ。
ミヤギの「お休み」の日に代理でやって来た中年から聞かされた自分の寿命の「買取価格」についての話から、ミヤギの伏せていた嘘、そしてその動機に気付くクスノキ。互いにそれを責めず、周りには見えないミヤギと二人寄り添う穏やかな日々が、周りの人々の目を少しずつ変えていく。思わぬところから湧き出た寿命の「価値」を知った彼の決断とは・・・。最終巻。原作を想定通りに描ききったからか、巻末などに作者や原作者の言葉などはないけれど、それも納得の終わり方。刺さる人にはとても深く刺さるだろう佳作、と言う印象(以下コメ欄に余談)。
2017/12/05
レリナ
クスノキとミヤギの関係性が好き。ここまで読んできて本当に良かった。絵の雰囲気、話の運び方最高。ハッピーエンドと言えるかどうかの結末は賛否両論あるかもしれないが、自分としてはいい完結の仕方だったと思う。一巻のクスノキとは完全に考え方が違う。三日間残った人生をどうクスノキとミヤギは過ごしたのか、気になる。親密な関係になったクスノキとミヤギの関係も悪くないね。残りの人生をどう過ごすのか、具体的に考えたことがないので、この漫画は人生をどう過ごすのか、良く考えられた設定で良かったと思う。田口先生連載お疲れ様でした。
2017/12/24
香堂満月
満足満足。クスノキもミヤギも原作を読んでた時に思い描いてた通りで馴染んだ^^こんな風に不思議なことから始まる不思議な体験をしてみたい。失敗は成功のもとなんて言うけれど、よーく考えたら失敗は失敗であくまでも次からはゲームみたいにそこのマップや出てくるモンスターは知ってて初見よりはプレイしやすいみたいなもんだね。そう考えたら人生はゲーム機本体で自身はコントローラーか(笑)最後の番外編も良かった。失うってわかってるなら、失いたくないと思ってしまう前に消えて欲しい、あるいは消えたいと思うね。
2017/12/06
りこ
美しいコミカライズだった。原作小説の空気がそのまま色濃く出ていて、ページを開けばいつだって、ミヤギとクスノキが過ごしたあの特別な夏に包み込まれる。ミヤギがクスノキにかける言葉の一つひとつが理想的で胸がきゅっと締めつけられた。番外編も収録されていてうれしい。またいつかの夏に読もう。
2017/12/27
ささやか@ケチャップマン
原作の小説を読んだときは衝撃を受けたものだが、それを漫画化した本作は原作の雰囲気を損なわず、上手くコミカライズされており、作者の力量を感じる。人生の価値をはかることは難しいが、せめて二人の三日間が幸福であったことを願う。
2020/01/01
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