yes (小学館SJ・MOOK)
yes (小学館SJ・MOOK) / 感想・レビュー
masa@レビューお休み中
読むまではただの写真集だと思っていました。ところが、高砂さんの美しい写真に加えて、詩が添えられている写真詩集だったんですよね。詩を担当する覚和歌子さんのお名前知らなかったのですが…。宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』の主題歌を作詞されている有名な詩人さんだったんですね。写真も詩も、どちらも突出していて、流して読むことができない迫真の作品ばかりです。満天の星を宿った夜空の景色、真っ青な海の中で自由に泳ぐイルカたち、そこにあることで存分に美しさを発揮する草花たち…。読んでいると前向きな気持ちになってきます。
2015/10/07
絹恵
ぼやけることのない深い青や赤のなかに眠る本心も、星空を見上げて思い出す約束も、苦しめるものではなく、これからを強く生きていくために大切に持っていたいです。何度も何度も手放してしまいそうになったけれど、それはきっとひとつを手放したとしても、またひとつを護るために、与えるために、必要なことだったのだと思えました。先日もnoと言ったばかりの私を否定しないyesを見つけられたような気がしました。
2015/11/07
アルピニア
思わず息を止めて見入ってしまう写真、そして添えられた、透きとおったあるいはやわらかなあるいは力強いことば。魂が静かに解放されていくような感覚。高砂さん、覚さんのあとがきを読んで、両氏の思いが融合した世界(作品)だからこそこれほど心に沁みるのだと思った。今の私に深く響いたのは、このことば。「あばれるこころをながめなさい ふうけいをながめるように てのひらにのせて ただみつめなさい のたうつこころとともにいなさい」「だいじょうぶだ あなたがほしいだけいおう あなたはだいじょうぶだ だいじょうぶ」
2016/04/09
ナナホシ
だいじょうぶだ/ あなたがほしいだけいおう/ あなたはだいじょうぶだ/ だいじょうぶ 自然写真家の高砂氏と詩人・音楽家の筧氏の本書。大自然と生き物たちの写真に詩が掲載されています。写真が全て撮り下ろしではないようでしたが一頁一頁、一文字一文字穏やかに読みたい本です。 大きいサイズで写真を見たいかたはASTRAを是非!
2016/02/03
なかちゅう
「あなたのたましいは/わたしのたましいから わかれた/ほのおから/ほのおが つがれるように」 この、「わたし」って誰なんだろうなと自問したときに神道の「分御霊」という言葉が思い浮かんだ。覚和歌子さんが、その言葉を意図しているかはわからないけど、なんかゾクゾクッとした。静かにページを繰っていると、ときおり、写真と詩に「Yes」と答えたくなる。静かに、深く語りかけられているように感じた。
2016/01/04
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