リュウ 6 (少年サンデーコミックス)
リュウ 6 (少年サンデーコミックス) / 感想・レビュー
佳蘋(よし)
再読
やいとや
正との再会は果たされたが、矢張りそれは全面的なリュウの味方としてのそれではなかった、という辺りが面白い。無論正はドーマ計画に積極的に関与した人間であった事は折から提示されていた事であったが、はっきりとシンパシィを王に向けている描写が実に興味深い。正は未だに「滅びた世界」に所属する人間であり、社会のコントロールへの願望を捨て切れていない。それが為に「秩序の破壊者」であるリュウに味方し切れないアンビバレンツが正を複雑な行動原理にしているのだろう。正はドーマ計画そのものであるのだから。
2021/07/12
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