人魚の傷: 高橋留美子 人魚シリーズ 2 (少年サンデーコミックススペシャル)
人魚の傷: 高橋留美子 人魚シリーズ 2 (少年サンデーコミックススペシャル) / 感想・レビュー
tario
鬱々とした内容なのにグイグイ読んじゃう。人魚に関わった人は哀しい思いをしてるし救われない。
2015/09/10
十六夜(いざよい)
人魚シリーズ2作目。子供の状態で人魚の肉を食してしまったばかりに、数百年子供の姿で生き続けてきた少年。ある意味死ぬより辛い地獄かもしれない。この少年の話が全話の中一番印象深い。
2014/07/31
のれん
心を持った怪物、別れた女と執着した男と不老不死あるあるのテーマで話を作っていく中で、表題作のサスペンス感は緩急があって面白い。 人と共に生きられない不老不死は恐怖すら飽きてしまう。死に別れにすら心一つ動かされない。それを生と言えるのだろうか。 執着こそ愛の原点。この人といれるから生きれるし、もし殺されたなら復讐でも何でもしてやる。情は不幸を呼ぶが、そもそも情がなければ幸不幸を計ることすらできないのだ。 犯人の最後はまさしく、情を向ける相手がいたことの証なのだ。例えその執着に死ぬまで気づかなかったとしても。
2020/08/02
kanata
人魚の肉を食べて「なりそこない」になった男に優しくする真魚だが―。苗さん、湧太をずっと待っていたんだな…な洋館ものはサスペンスホラーばりの絵と話。800年も生きた少年姿の男が哀れだが、最後に仮初でも母の愛を感じられたんだろうなあ。切ない物語ばかり。
2017/12/24
せばすた
再読。大眼は、犬夜叉の地念児の原型を見た気がする。「約束の明日」は、人間の執念の、恐ろしさと切なさの両方を垣間見ることができた。そしてなんと言っても「人魚の傷」真人は酷い奴だが、情を捨てなきゃやっていられないという悲哀さを感じた。生きた時間は800年だが、心のどこかが子供のまま止まってしまったんだろうなあ。
2015/03/09
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