漫画家本vol.12 池上遼一本 (少年サンデーコミックススペシャル)
漫画家本vol.12 池上遼一本 (少年サンデーコミックススペシャル) / 感想・レビュー
Bo-he-mian
池上遼一の連載作品でたぶん一番好きなのは『舞』(マニアックすぎてスミマセン・笑)なのだが、ジブンにとって最大の池上センセ発見は、淫靡・幻想的な作品ばかりを集めた作品集で、橘外男の「陰獣トリステサ」を漫画化していると知った時だった。な、なぜこのヤバい小説を・・・そして読んでみて判った。池上遼一は、耽美・幻想・背徳的な作品が好きなのだ、きっと。そしてジブンの中にあった「不良っぽい兄チャンたちが暴れる漫画を描く」漫画家というイメージは180度ひっくり返った。その後『流月抄』を読んで、その思いは確信に変わった。
2019/10/31
ジロリン
「池上遼一のできるまで」と副題にあるが、「できる前」と「できた後」という内容だったかな。自身が語ってるような<暗い画>から<スタイリッシュな画>への絵柄の変遷がきっちり判るようなパートが欲しかった。GOROの「Ⅰ飢男」でみせられた、ヘリコプターに乗った人物の視線で地上を俯瞰する見開き…まるでヘリの爆音と吹き付ける風まで感じられる、圧倒的な迫力に息を呑んだ。あのコマは絶対に掲載すべきだよなぁ。「できる前」の<水木しげる+つげ義春>みたいな、なんとも不気味な要素たっぷりの「白い水」が読めたのは収穫。
2019/10/20
hikarunoir
水木先生や元アシの短編以外漫画は既読。他の水木本に描かれた池上先生像より突出し異色は高橋先生の証言。面堂は神竜と鬼堂の合体と思ったが違った!
2022/01/03
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