平安情瑠璃物語 (プチフラワービッグコミックス)
平安情瑠璃物語 (プチフラワービッグコミックス) / 感想・レビュー
ちゃりんこママ
中公文庫版を持ってましたが、中古でコミックス版を見つけたので購入。竹宮先生は描線が滑らかで文庫版の縮小でも見られるのですが、やはり少し大きいだけで迫力が違います。左中太のような野卑なキャラを描くのは、先生にしては珍しかった。私にはやや違和感がありましたが、大きい版だと良く見えてくる。
2014/11/17
みのにゃー
処分前の再読。源氏の血を引く少年槐丸。あるのは美貌と誇りだけ。顔も知らぬ父に認めてもらいたいが、戦乱で会う事すらかなわず。ただ一人の従者に自分を与える。竹宮作品には忠臣はよく登場する。が、ここまで主従がずぶずぶになる話って、あったっけ。哀しい話。
2019/03/17
ジル
風木の日本版って聞いたので読むのに迷いましたが(辛いので)やっぱり読んでしまった。孤独な2人が出会って堕ちていく。槐丸を源氏の子として死なせてやり、自分もその家来として覚悟の上の死を迎えた左中太。風木と違い、最後に2人の心が通じ合った事、槐丸が「幸せだ」と言ってくれた事で少し救われました。辛い旅路だったけど2人は出会わなければずっと孤独だったと思うし。離れられない情、愛憎に竹宮作品を感じました。
2013/03/04
kujira
私の中で竹宮恵子といったら、こーいう話を描いてる人のイメージ。生きづらいまでの潔癖さというか頑さというか。
2009/11/11
l
読むと ず~んっと沈みます。でも好きです。自分が何者か証明できない心許なさの中、堕ちていくのが哀しいです。
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