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十三夜荘奇談 (1) (プチフラワーコミックス)

十三夜荘奇談 (1) (プチフラワーコミックス)

十三夜荘奇談 (1) (プチフラワーコミックス)

作家
吉田秋生
出版社
小学館
発売日
1983-08-20
ISBN
9784091784438
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十三夜荘奇談 (1) (プチフラワーコミックス) / 感想・レビュー

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buchipanda3

秋の言葉で本を探していたらこちらに。いやあ久しぶりに読んだ。やっぱいいね。沁みる話が多い。秋の夜長にふと昔を思うノスタルジックな雰囲気に包まれた。本作を読むこと自体が懐かしいので尚更。ただ表題作は十三夜という言葉が入っているが冬の話。謎めいた印象からこの題名にしたのかな。この話ではあの生き物が擬人化されているのが珍しい。著者の擬人化キャラとしてはキツネが絵柄にぴったり。古くから各地で伝わる狐火。ひょっとしたら本作のあのような裏話があるのかも。「風の歌うたい」の話も良い。あと月を見たらメロンパンを。

2023/09/27

新地学@児童書病発動中

吉田さんの初期の短編集。主に昭和50年代の短編が収録されている。粒ぞろいの内容で、この頃から素晴らしい作品を書いていたことがよく分かる。「夏の終わりに…」は、海街diaryに通じる内容で、思春期の男女の心を繊細に表現しながら、家族の絆を感動的に描き出す。落ち着いた今の画風より陰影が深く繊細なタッチが使われている。「風の歌うたい」や「ざしきわらし」は幻想的な作品で、胸に染み入るような叙情性がある。表題作はちょっとグロテスクだが、ユーモアとペーソスが忘れがたい。本書を読んで改めて吉田さんの作品に惚れ直した。

2017/11/13

maverick, or stranger. still an outsider.

オリジナルの文庫本での登録が出来ないのでこの場を借りて。今もうセピア色に染まった頁を括ると埃臭い匂いと共にこんな内容だったかなあなどと二十歳前後に少しだけ戻れたような。小さな命を優しい目で見つめる作者のファンタジックな世界観は今も古くない。吉田秋生の作品ってこんなだったよなと改めて確信した気がします。ちょっと弱々しくて中性的な男性キャラが居たりたり、シュールなストーリー展開は変わっていないのかな。ニヒルとかシニカルとかいつの間にか何処へ行ってしまったのかな。少女漫画という枠からはみ出た作者の小作品集です。

2019/09/04

読書日記

久しぶりに眠れなくなるほど面白かった。たまには漫画も良い。「夏の終わり」には、ツルゲーネフ「初恋」を思い出す刺激的な三角関係。全体的に大人の女性向けだった。お気に入りは「風の歌うたい」。生き物が人間の姿で描かれるけど、それは漫画にする上での形式で、本物の人間側からは動物の姿に見えてる設定。「金の糸銀の風」は、最初からいきなり、ヨーロッパの童話?という感じで、漫画というより絵本みたいな進み方だった。感情移入はしづらいけど、私の好きなタイプの話。「アカプルコゴールド」のキャラは、幽霊なのかよく分からんまま。

2023/01/17

approach_ys

巧みな心理描写にやられました。アカプルコ・ゴールドを読みたくて買ったけど、他の作品にも触れてみたい。

2017/04/25

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