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ルーヴルの猫 オールカラー豪華版 (下) (ビッグコミックススペシャル)

ルーヴルの猫 オールカラー豪華版 (下) (ビッグコミックススペシャル)

ルーヴルの猫 オールカラー豪華版 (下) (ビッグコミックススペシャル)

作家
松本大洋
出版社
小学館
発売日
2018-04-25
ISBN
9784091792495
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ルーヴルの猫 オールカラー豪華版 (下) (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー

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キジネコ

終わらない夢とアリエッタは云う。誰よりも強く愛を捧げても絵は声をかけてくれない、何故私ではないのだと修復師は遠い目をして呟く。時間が止まった世界には死も生もない。永遠の中間地点を復元しつつルーヴルは厳かに時の流れの中に係留される不思議の舟。捨てられて辿り着いたルーヴルで黒猫ノコギリは「外の世界」を忌み。漸く手に入れた安息の場所、小さなコミュニテイを守るために異物を排除する殺し屋になる。美しいバンド・デ・シネ この形でしか この感傷は生み出せないのではないか…物語にも終わりはないけど、希望で結ばれています。

2021/10/21

ベル@bell-zou

永遠を手に入れるには死を選ぶしかないのだろうか。永遠という言葉の響きに幸せを思うけれども皆がそうとは限らない。ゆきのこはただ、アリエッタの呼ぶ声にひかれそこがどんなところか知りたかった。そして帰ってきた。永遠ではないけれど冒険と好奇に満ちたこの世界へ。ノコギリが守ったもの。ネコたちの屋根裏。それを脅かす存在ゆきのこもまた彷徨っていると知り。飼い犬になど壊されてたまるか。仰向いた目に映る星空にふふふと笑う切なさ。松本大洋の眼差しはこの作品でも行き場のない者たちへ向けられる。白と黒、ゆきのことノコギリ。↓

2022/04/03

下巻は“絵入り”のときの表現が出てくるのですが、コマの構成がみごとでした。読んでいて気持ちがふわふわとしてきて、心の奥が熱くなるような不思議な感覚になりました。はてしない物語の終わりごろを読んでいて同じような不思議な感覚になったのを思い出しました。非現実的なようだけど、最後に新しい小さなねこたちが生まれていて、そういう普通のいとなみにホッとしました。ああ、物語の終わりに読み手のわたしも現実に帰ってこれて新しいねこの命を嬉しいと思えたな。といういい読了感でした。

2021/07/22

okia

絵と色彩が美しい。 不思議で切ないお話

2022/02/08

起死回生の一冊を求めて

永遠を放棄した白猫。永遠を選んだアリエッタ。確実に死が訪れるほうが幸せそうに見える。やっぱりいくら平和でも同じところに永遠といるのはね、、、。結局現実に戻ろうと決めた白猫はエラい。

2023/09/13

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