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GOGOモンスター (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

GOGOモンスター (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

GOGOモンスター (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

作家
松本大洋
出版社
小学館
発売日
2000-10-23
ISBN
9784091793416
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GOGOモンスター (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) / 感想・レビュー

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キジネコ

30年間学校を用務してきた老人が云う。ソレを見るという子は彼が何も初めてではなかった…と。少子化の潮が校舎の4階を閉鎖空間に変え、階段に「立ち入り禁止」の境界線が引かれる。闇は光溢れる喧噪の頭上を侵食し昼に朧な恐怖の種をまく。世界と云う幻の箱、学校と云う箱の歪、箱を被る事で漸く自己を維持できる頭脳の異形IQと、浸食のヌシと対話するユキが、嘗ての私達と等身の夢幻を体現します。物語は小学校と云う特別な場所で展開し洪水の様に問いが溢れ、対話し思索する事を思い出させます。眠りの本棚から「今」を強く問うたのです。

2021/05/18

はちてん

松本大洋が大好きなので何度も読んでいるけれど、よくわからない。『よくわからない』というのは意外に牽引力があるものだ。いるけれどいない存在はファンタジックなものではないね。じゃあ何? グサッと陰影を強調したタッチは松本大洋前期という感じがする。それにしても、この人が描く少年は魅力的だ。

2014/06/26

ぶんぶん

【再再読】モンスターとは何か、誰なのか、判らず終わる。 もしかしたら、自分自身かもしれない。 小学3年の立花雪の不思議体験。 どうにか答えを得ようとするが、答えが無い。 小学校の出来事にノスタルジーを感じるが、それだけじゃない幼年期の夢や恐怖や脱出感が良く出ている。 日常会話の中に潜む、まがまがしい現実が夢なのか現実なのか、目まぐるしく交差する。 子供の孤独を、スリリング描いた傑作。 書下ろし450頁、2,500円は、自分自身を顧みる至福の書物です。 判らないまま松本大洋の絵に浸りたい。

2022/10/28

東の海月

確かに、小さい頃にはあったはずの色々な「何か」が、いつの間にか消えている気がする。そのことに気づかさせてもらっただけでも充分すぎるのだけど、ちょっと当時に戻ってみたくもなったり。一回でははっきりと話を飲み込めなかったが、それはそれで良いのかもしれない。少し間を空けてから再読したい。

2023/05/02

りょうこ

〔旦那様推薦図書〕はじめはなんだかよくわからなかったけど、細かい部分の絵を見ているだけでも面白かった。

2011/12/12

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