ニッポン昔話 (Big comics special)
ニッポン昔話 (Big comics special) / 感想・レビュー
Mercy
ビッグコミックオリジナル増刊98年9月~2000年1月に掲載された10話と、描き下ろし1話が掲載。少女が主人公として(毎回異なる人物と舞台で)身近に起きる怪異譚が描写される。「浦島太郎」の宇宙母艦の描写は圧巻。「一寸法師」の章が白眉で、打ち出の小槌が宇宙人のスペースシップであったという発送が卓抜である。「桃太郎」の鬼がかわいい。解説は高橋留美子で、高橋は花輪のマンガをほとんど初版で所有する熱中ぶりを披瀝し、なかでも花輪の「肉屋敷」と『水精』を推している。限定五千部発行とあり、装丁の祖父江慎の仕事が光る。
2019/01/31
門米利独活
(1699番目)
2016/07/04
門米利独活
(1699番目)
2014/11/10
龍國竣/リュウゴク
昔話を脚色した十篇。業を描くことは変わらず、主人公は少女に統一される。ここでは「瓜子姫」の冒頭で瓜から人が生まれることを「あるよね」と話すように、全てがあるがままに受け入れられている。また「かぐや姫」の月の想像図は写実的でないが故に現実的だ。
2013/06/17
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