日本短編漫画傑作集 (6)
日本短編漫画傑作集 (6) / 感想・レビュー
kokada_jnet
作家名本位で選ばれているようで、品質が高くない巻。青山剛昌の剣法青春漫画「プレイイットアゲイン」は、少年漫画誌への発表ということを加味しても大愚作なのに、なぜ、このアンソロジーに選ばれたの? 岡崎京子は、私が選ぶなら、少年少女たちがバカのように躍動する話にする。また、よしもとよしともは、私は、過剰評価されている漫画家だと思う。あだち充の高校野球漫画は62歳で発表したもので、凡作だと思うが、水木しげるの妖怪漫画のように、「漫画家人生をかけたジャンル」になっているのかね。
2022/09/05
Vakira
江口寿史展にてこの本を知る。解説を江口さんが書いていたのでショップにて販売。6人の大御所漫画家に選ばれた珠玉の12編のアンソロジー。どれもいいです。特に惚れたのがすぎむらしんいち。題名は「SNOW BLIND」。雪深く、塾に行く途中の少年が原っぱで遭遇したもの。大きな狐、よく見るとそれは毛皮コートの女。銀世界で探し物をしている。落としたのは何?麻薬は白いから見えない。銃を持った男がいる。毛皮コートを剝がされると女は裸だ。おねえさんを虐めるな!白い袋、見~つけた。背後で銃声。でも、塾行かなきゃ。
2024/01/21
たまきら
読み友さんから教えてもらって手に取った本です。短編巧いよね、と思う作家さんが数多く紹介されていて読みごたえがありました。お目当てはお勧めいただいた「青い車」、ロードムービーを凝縮したような内容で、やはり面白かった。どれも似ているんだけど、やっぱりこの人の短編面白いな…と思うのはあだち充さんです。「甚平」もよかった!シリーズ他のも読んでみたいです。好きな作家さん出てくるかな?
2024/09/18
ぐうぐう
俺にとって1980年代から90年代は、岡崎京子とよしもとよしともの時代だった。この先、岡崎京子の新作を読むことは叶いそうにないし、寡作にもほどがあるよしもとよしともにしたって新しい単行本が刊行されるのは夢のまた夢だろうから、このようなアンソロジーに二人の作品が並んで収録されていると、もうそれだけで幸せな気分になる。時代の重さではなく軽やかさを感じさせる「初恋・地獄篇…またはヨーコと一郎…」をあえて選ぶ江口寿史の意図が岡崎漫画の本質を突いているし、愛すら覚える。(つづく)
2021/08/02
阿部義彦
はい、こちらも読了、ここでも私は大メージャーこの巻なら吉田戦車、藤田和日郎、あだち充、青山剛昌なんかには興味なく、とり・みきや、すぎむらしんいち岡崎京子、そして何より、よくぞ選んでくれたした、よしもとよしともが選ばれたのが嬉しいです。まず知ってる人私の周りに皆無なのです!単行本「青い車」今でも持ってます。このアンソロジーは選者が素晴らしいです。この巻だけ範囲が30年と広いだけに選ぶのは苦労したと思います。6人の選者がそれぞれの巻末の解説を書いておりそれもまた格別です。よしもとよしとも引っ張り出して読もう!
2021/11/07
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