花男 2 (ビッグコミックス)
花男 2 (ビッグコミックス) / 感想・レビュー
メグ
ダンナ所蔵本。花男はお金はないけど溢れるほどの愛情で息子の茂雄を構い倒していつも怒られてばかり。だけど茂雄も花男の愛情をしっかりと受け取り賑やかだけど平和に暮らしています。しかし花男の野球の試合中に怪しい男が現れて…。1巻では花男と茂雄の関係が主軸でしたが2巻で花男の野球に対する(巨人軍入団の夢)姿勢が徐々に明らかに、具体的になってきます。さて3巻っと♪
2013/09/02
kanon
「沈黙」が本当に沈黙している話だったのだけれど、何故か涙腺が緩んだ。と言うか読みすすめていく内に、自然と、涙腺が緩み始めている予兆はあった。でもこれは涙腺が緩むとかでは無くて、ただ、この親子の関係の温かみにずっと触れてきて、段々と心を許し始めてきただけなのだと思う。本当に温かいから…それが、ずっと動かないままだった涙腺が、会話のフキダシが一切ないまま進む「沈黙」という話で、沈黙を破った。と言っても涙を流した訳では勿論ない。涙腺が緩んだだけ。温かい心に触れて。心の底から、こいつら、良いなあとしみじみ思った。
2014/12/13
りす
長嶋さんの魔法にかけられてる花男。花男の魔法にかけられてる茂雄。楽しい親子。
2016/03/24
小川一輝
ゴッホ的静物背景と荒い線で描かれる世界。それは随所に描かれる便所の落書き的ギャグモチーフと主人公・茂雄の厭世的シニシズムと出会うことによって刹那のユーモラスと永遠に続くかの如き倦怠感を同時に感じさせる。即物的なオモロと永劫的ツマンネといえば不良の世界である。その不良を一心に担うのが小学生の茂雄であるのが面白味であり、そんな私の御託を鼻くそにして飛ばしてしまう花男の「情熱・ロマン・夢」の鬩ぎ合いはとてもスカしていながらイカしている。。不良が格好いいのは知性と馬鹿、シラケと情熱のアウフヘーベンだからなのだ。
2014/12/05
月光密造者
巨人軍入団を夢見る、生活力のない父親に翻弄されるリアリストの息子。体験したことのない下町の日常に戸惑う茂雄が微笑ましい。父親への罵倒が、徐々にツッコミへと変化していく。会話の繋ぎ方や間が本当に上手い、と改めて思う。
2012/02/27
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