力道山がやって来た: はるき悦巳短編全集 (ビッグコミックススペシャル)
力道山がやって来た: はるき悦巳短編全集 (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー
佐々陽太朗(K.Tsubota)
はるき悦巳という類い希な才能の原石を見るような13点の作品。おかしさの中に、懐かしさと切なさをもつテイストは、名著『じゃりん子 チエ』と共通している。最近、つまらん世の中になってきたなとお嘆きの貴兄にお薦めの一冊です。
2010/07/31
磯吉
読み応えのある一冊。右向け右!!が一番のお気に入り。夏の虫にはお好み焼き屋のおっちゃん登場。遠い昔に大人たちが使っていた懐かしの言葉が数々みつかる。何十年ぶりに聞いたわ、その言葉!と衝撃を受けながら読む。
2018/03/10
toshiyk
著者の短編全てを網羅するとして、持ち込み時代の没作品まで収録されている、悪くいえば雑多な短編集。珠玉の一編といえるものはないが、どれも読ませる。一工夫があるのだ。著者らしい懐古的な人情ものが多くを占めるなか、初期の架空戦記物もあり、著者への先入観を裏切る大胆な画面作りを楽しめる。飛行機乗りをテーマにしたものが散見されるのも新鮮だった。中でも、投稿時代の没作品であるという、僻地でいつ来るともしれない敵を見張る男たちを描いた『待つ戦士たち』が印象深かった。同じ題材のSF小説を買ったような気がするが見つからず。
2013/11/30
スプーン
「じゃりン子チエ」にも通ずる人情とユーモアあふれる作風。エピソードに登場人物たちの深層心理が良く出ている。唯一無二の「はるきワールド」!初期の作品には戦争の暗い影が出ているものも。。。気に入った作品…「政・トラ ぶっとん音頭」「右向け右!!」「力道山がやって来た」「西の幸福」「夏の虫」「エンゼル」
2010/08/19
V林田
表題作と、「オッペラ甚太」あたりが特によろし。「伝説」なんかは、こういうのも描いていたのかと驚く
2010/07/01
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