山本耳かき店 (ビッグコミックススペシャル)
山本耳かき店 (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー
MURAMASA
『深夜食堂』の安倍夜郎の、耳かきをテーマにした短編集です。色っぽいお姐さんが気持ちよく耳かきをしてくれるのですが、その描写が艶めかしくて、ああコレは大人のマンガなんだなぁ、と思わせてくれます。私自身、耳かきは大好きで、先端が渦巻き状になったごっそりとれると評判の耳かきを愛用していますが、幼い頃に母のひざまくらでコリコリと耳そうじをしてもらった記憶に比べると、さっぱりはしますが気持ちよくは感じません。なんだろう、人に身を任せてしまう快感が、耳かきにはあるのかもしれませんね。
2010/07/10
林 一歩
耳かきと性行為は同じだと思っていた人が他にもいて、嬉しくなりました。
2013/02/09
佐々陽太朗(K.Tsubota)
女性に膝枕してもらう。そして耳かきをしてもらう。何と甘美な時間であろうか…… まさに淫靡、耽溺。 膝の上でこりこりしてもらう恍惚の時間の最後に、耳かきの反対側についているぼんぼんで耳穴をやさしく撫でてもらい、「ふっ」と息を吹きかけてもらう。官能が全身を駆け抜け、我が精神は何ものかから開放され涅槃に入る。耳かきに一種のフェティシズムを感じる方にはこれほど素晴らしい本はない。しかし、そうでない方にはこれほどつまらない本もない。
2010/07/22
Utakata
耳かきがこんなに官能的に、こんなにドラマチックに描かれている作品を読めて幸福です。脳までとろけそうなイメージを優しく織り込んでおり、和やかな空気感は「深夜食堂」に受け継がれていると思いました。装丁やあとがき「幸運で不幸な漫画」も素晴らしく、ぜひおすすめしたいです!
2014/07/01
rumi
ほおぉ耳かきってこんなにもディープで官能的だったのだね(゚o゚;
2013/02/03
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