新ブラックジャックによろしく【移植編】 (9) (ビッグコミックススペシャル)
新ブラックジャックによろしく【移植編】 (9) (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー
ぐうぐう
『ブラックジャックによろしく』というタイトルは、名作漫画の人気に便乗しようとする安易な発想で付けられたわけではない。手塚治虫の『ブラック・ジャック』のエピソード「ときには真珠のように」の中で、恩師・本間丈太郎がB・Jに問い掛ける「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」と同じ内容の言葉を、この最終巻において、改めて主人公・斉藤は自問する。つまり、「医者がなんのためにいるのか…? 草や木は医者がいなくても生えるだろうし……動物も生きていけるはずだ……」(つづく)
2010/10/09
ウチケン
あの人も、この人も、懐かしい顔ぶれが登場。なんだかTVドラマの最終回を見ているような最終巻。大団円とまではいかないが、それでも皆が自分の居場所を見つけられたかなと。前シリーズも通して初めて“ブラックジャック”の名を冠するタイトルなのか、その答えも出してくれたかんじ。終わらせ方の拙い作品も多々ある中、物語の纏めと収束、これは良作の部類だったと思う。終わり良ければ全て良し。
2015/09/20
がらは℃
遂に完結。。。最終回は、ちょっと「ブラックジャックによろしく」っぽくなかった。『YESとしか言わない』ことで見える現実と、『YESと言わない』ことで見える希望と未来があるということかなあ。
2010/10/06
はしけん
ネットでも無料で読めますが、図書館でちょこちょこ借りてようやく読破。赤塚不二夫のように、講談社から小学館への移動でしたが、講談社時代の作品は面白かったですが、小学館に移った「新」の方は正直読み難かった。作者自身が病んでるようで。とはいえ、ラストは「ブラックジャックによろしく!」と言わんばかりで、ちょっとよかったかな!
2012/03/25
笠
3 完結。うーん、何とも言えない読後感。結局、「日本の医療の問題点」と、「斉藤英二郎の人生」という2つの軸のバランスが、無印の頃からどんどん崩れてきて、その上斉藤英二郎というキャラそのものが読者の感覚からどんどん外れていってしまったことが良くなかったのではないだろうか。土下座して永大に残って、彼女も捨ててロボットのように仕事をしながら五年も無駄にしておいて、結局永大を去るという結末も、「医者であること」においてのみ一貫性があればよいと言っているようだが、普通に考えればブレブレで変な主人公像だと思う。
2020/05/11
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