憂国のラスプーチン (1) (ビッグコミックス)
憂国のラスプーチン (1) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー
山口透析鉄
この巻のみ試し読みで。 伊藤潤二氏が割と忠実に作画しているので、元になっている人物達のあれこれを思い出します。 事件の当時の私は吸収合併された先の、前近代的な組織運営等の全般に心底ウンザリしつつ、長々時間労働を強いられていて、世の中のニュースもあまり追いかける時間がありませんでした。 マスメディアの劣化、もう当時からかなり進んでいましたね。 検察特捜部のやり口、もうだいぶ明らかにされてきていますが、未だマスメディア(特にTVや全国紙)止まりでは何も見えないことすら気づかないでしょう。
2023/06/29
ぐうぐう
佐藤優の『国家の罠』『自壊する帝国』『獄中記』辺りを原作とする伊藤潤二の最新作。それを長崎尚志がシナリオ化しているのも驚きだ。検察の正義が当然のごとくまかり通っていた時代に国策捜査という言葉を知らしめた『国家の罠』を刊行することには大きな意義があったと思うが、検察不信が高まる中での検察批判を主とする取り調べのエピソードの数々は、いささか興醒めを招いているような気がする。政権交代により外交が麻痺している今、ここはソ連時代のエピソードの比重を多くし、インテリジェンスについて語るほうが効果的ではないだろうか。
2010/12/25
Wisteria
佐藤優氏の実体験だとか。北方領土問題、鈴木宗男事件の復習になりそう。あまり詳しくないので勉強になる。憂木は佐藤優にしちゃ幼い坊ちゃんのようだし、むしろ強面事務官が佐藤優ソックリなんだけど(笑)。信念を曲げない憂木と意地悪な高村検事の取調べバトルが面白い!
2017/12/09
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
外交官、外務官僚、どこまで真実の話かはわからないけど、あの大騒ぎしたマスコミの異常さと、検察の異常さの一端がこのマンガでわかる気がする。国策捜査が堂々とされ、それを無批判に受け入れ大騒ぎされるマスコミがいる日本の狂気が透けて見える気もする。
2011/09/03
春風のぼる
原作と脚本、作画。いいなあ。続きが気になります。
2016/06/29
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