手塚治虫: ビッグ作家究極の短編集 (ビッグコミックススペシャル)
手塚治虫: ビッグ作家究極の短編集 (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー
V
戦後の漫画をほとんど読んだことがなかった。手塚治虫も初めて読んだ。宇宙と生死を中心としたSF的想像力。似ていながら、諸星大二郎はもう少し民俗学的趣向があった。系譜としては断絶があるだろうが、彼らのSF的想像力が、現代のラノベや「世にも奇妙な物語」に受け継がれているのだろう(諸星作品は実際に後者の原作になっていた)。 「クレーターの男」の想像力は楽しいし、バースタインの伝記的短編「雨のコンダクター」は、コミカルな短編と一変した動的な描写が凄い。脚本ごとに線を使いわける手塚治虫の器用さを垣間見れる短編集。
2018/10/07
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