ブランカ 2 (ビッグコミックス)
ブランカ 2 (ビッグコミックス) / 感想・レビュー
maya
野生の犬ではない。それは人の心がわかる目をしているから? 悪霊が憑いたイヌイット族伝説の犬か。リャプコワ教授が遺伝子工学を駆使して育てあげた戦闘犬ブランカだが、その破壊力を西側に知られる事を恐れ、殺害を請われた教授は、カナダに強制送還されそうになるものの、自ら命を絶つ。瀕死の傷を負いながらも教授の孫パトリシアの元に辿り着き腕の中で息絶えたブランカ。その血は野生の狼の中で再び甦る。科学とは、遺伝子とは、人間とは、自然界とは…等々読み手に多くを問いかけてくる鋭いブランカの目。著者の気迫が伝わってくる作品だ。
2021/01/25
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