歌集 (ビッグコミックススペシャル)
歌集 (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー
桜流し
歌/詩と話をリンクさせた短編集。宇多田ヒカルが好きで、聞き慣れている「Automatic」の話では曲が脳内再生されて、一番入り込みやすかったです。他には「春よ、来い」「リンダリンダ」の話が好きでした。この2曲歌詞がすごく良いですね。一方あまり好きになれなかったのが「ガラスの十代」。先生が一人の男子生徒を恋愛対象として意識する話なのですが…十代の生徒が入り、去って行くのを繰り返し見ては"自分も少女だった頃に戻りたかった"というのが、そういった目線になったことが無いので私にはわかりませんでした;
2013/06/23
クマリカ
榎本ナリコといえば『センチメントの季節』本作もなんとなく雰囲気が似ている 『歌』が主題になっていて その構造に縛られているせいで人物の魅力や生き生きとした自律性?(作家の思惑を超えて生きてるような)が無くて 台本を演じてるヘボい舞台みたいに見える 結末に急にハンドルを切るようなアレレっていう感じ 人間の弱さ、特に大人のそれと若者の無敵さみたいな対峙 社会性の建前的な結合より裸の1対1関係つまり性による結合の強さ但し継続しない でもそれでもヒトは孤独なのかもみたいな寂しさ虚しさ 常にそこに収斂していく
2024/04/27
りんふぁ
歌謡曲から俳句まで、歌に合わせたオムニバス。ちょっと切ない。
2022/06/29
木佐
歌と物語を融合させた短編集。「Automatic」「椰子の実」「ガラスの十代」「葛の花」「花の首飾り」「リンダリンダ」「春よ、来い」「昴」以上8作品収録。歌詞をそのままストーリーにするのではなくて、リンクせる方法で構成されているので、歌詞を見ただけでは思い出せない歌の作品も楽しめましたが、知っている歌の方がグッとくるものがありました。
2012/02/25
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