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みずほ草紙 1 (ビッグコミックススペシャル)

みずほ草紙 1 (ビッグコミックススペシャル)

みずほ草紙 1 (ビッグコミックススペシャル)

作家
花輪和一
出版社
小学館
発売日
2013-05-30
ISBN
9784091853196
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みずほ草紙 1 (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー

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安南

花輪版『遠野物語』すばらしい。『オシラサマ』が特によい。幸せの三つの条件、美味しい食べ物、お金がいっぱい、最後のひとつは「清々すること」このどうしたら「清々するか」についてが、全編を貫くテーマのよう。ガロ時代の作品に比べたら、かなり読みやすい。ビックコミックに載るくらいだから、花輪さんもメジャーになったものです。通勤電車で読んで、涙するサラリーマンもいそうです。

2013/06/03

ぐうぐう

もののけは、そうなるに至った理由が存在する。過疎や格差、貧しさや妬み、それらが因習となって隠蔽され、そのうしろめたさから、やがてお伽噺と化す。花輪和一は、隠蔽されたお伽噺の真実を暴き出す。そこから浮かび上がるのは、円滑に生きていくための人間の知恵だ。だからこそ、愛らしくも残酷な存在であるもののけは、この頃の日本になくてはならなかったのかもしれない。

2013/06/09

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

ざしきわらしや河童、天狗など日本のお伽話に新しい解釈を加えて描かれるコミック。「いえ」とか「世間体」に縛られていた昔の日本人にとって、民話で語られる存在は救いであったのだと感じた。「うんまい食い物と、銭と、清々することが幸せの三つ揃い」という言葉は真理だと思う。作者の花輪和一さんは、丸尾末広さんと並んで「耽美派」と称される『ガロ』系の漫画家。さくらももこさんがリスペクトしていることで知られ、『ちびまるこちゃん』のキャラである「はなわくん」「まるおくん」の名前は、この人たちからとられているらしい。

2014/03/02

5〇5

近代化初期の田舎を舞台に、座敷童や河童などの昔話や民話の世界が描かれる ♦だが、奇怪な現象や不思議な非日常の噺だけではない ♣同時に村社会に巣食うしがらみや内在する業の深さも語られる ♥古来からの妖異と容赦のない現実とが融和した独特の世界観だ ♠虚と実、本音と建前の交錯するその先に新たな教訓が生まれ出る。

2022/08/16

あさひ

遠野物語的なやつです。絵の好き嫌いはありそう。

2017/06/22

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