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ありがとう 上 (ビッグコミックス ワイド版)

ありがとう 上 (ビッグコミックス ワイド版)

ありがとう 上 (ビッグコミックス ワイド版)

作家
山本直樹
出版社
小学館
発売日
1998-11-01
ISBN
9784091857712
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ありがとう 上 (ビッグコミックス ワイド版) / 感想・レビュー

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しゅん

ジョン・ル・カレの引用から始まり、怒涛の展開でこの世の地獄絵図を描いていく。父の人物造形の歪み方が秀逸というか、分からず屋の複雑でリアルな人間像を見事に抽出している。父と子の断絶ってこうやって生まれるんだよなということが切実に伝わってくる。意外と書き込みが多い印象だけど、性描写になると書き込みが少なくなる。

2020/02/01

さとさとし

エロス&バイオレンス。父親が5年間の単身赴任を終え家に帰ってくると、言えば不良のガキどもに選挙され、娘たちは強姦されていた。という始まりからクラクラする。父親は怒り心頭、不良たちを殴り突き刺し追い返すのだが、逃げた不良たちが再び家の前を取り囲み仕返しを図る。 不良VS家族の戦いになると思いきや、自分こそが正しいと思い込んでいるわからずやの父親と跳ねっ返りの妹の間で戦いが始まり…ってな展開で、まあ、イライラする。 とにかく、読むのがつらい。でも途中でやめるのも気になってつらい。とんでもないものを書いてくれた

2019/12/17

cho

アンモラルな若者達の狂犬じみた暴力に晒されて、おうちの中はグッチャグチャ。必死で守ろうとするオヤジは完全に空回り。だって崩壊の因子は、暴力よりも先にずっと家族の中にくすぶり続けていたのだから。一度壊れ始めたらもう止まらない。修復しようといじくるほどに、泥のお城はボロボロ崩れる。従順だったお母さんは壊れた。優等生だったお姉ちゃんも壊れた。思春期の貴ちゃんは自ら壊れた。足掻くオヤジの家族愛はほとんど暴力に近く滑稽ですらある。文字通り必死なオヤジと、醒めた貴ちゃんの視点で綴られてゆく、明るい崩壊家族日記。衝撃。

2011/06/11

Puzzle

家族全員が被害者であり加害者でもある、救いようのない展開に目を背けたくなった。家族を理想の姿にしようと奮闘する(しかしから回っている)父がボケで、中学生の妹貴子がツッコミという構図のギャグっぽい描写も多くあり、フィクションとして楽しむこともできる。しかし、現実の社会問題から着想を得たであろう家族の不幸はリアリティがあるため、なんだか深刻な社会派ドキュメンタリーを見た時と同じような感情や思考になってしまった。 あと、後ろの方に載っていた書評で、下巻のネタバレをくらったのが悲しかった。

2023/02/24

赤魚

はじめて読んだのが小学生の時で、人格形成に多大なる影響を与えた作品。みみかきと手首にトラウマ。

2016/10/16

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