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ちいさこべえ 4 完 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

ちいさこべえ 4 完 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

ちいさこべえ 4 完 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

作家
望月ミネタロウ
山本周五郎
出版社
小学館
発売日
2015-03-30
ISBN
9784091868480
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ちいさこべえ 4 完 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) / 感想・レビュー

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yoshida

人間の美徳は様々だ。ひたむきなこと、何事にも一所懸命であること、人情を忘れないこと、意地を持ち困難に立ち向かうこと。りつは純粋で自分に厳しい。母性を慕う行動を誤解した自分が許せないりつ。追う茂次。そこから、これ以上ない大団円へと繋がる。人の幸せは実は何気ない日常にあることを、この作品は教えてくれる。そして、ゆうこの「あたし行くわ」という言葉は、茂次への想いにけじめをつけること。その高潔な姿は梅の花のように美しい。茂次とりつの晴れ姿。茂次の両親の位牌に掛けるりつの言葉に幸福な未来が見える。素晴らしい名作。

2020/01/18

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

★★★★☆星をご祝儀でちょっと足してみました。3巻辺りから原作の台詞がちょいちょい入るようになって、最終巻ではそのような箇所が多々見られました。3巻のレビューで書いた事と矛盾してしまいますが、その台詞回しは、やはり現代にはそぐわない物でした。そのズレは原作未読の読者には、作品世界をより強固に感じさせる印象を与える事でしょう。しかし私には、やはり原作世界の強いイメージに引き戻され、そのたびに熱がゆるむように感じました。原作を未読のまま読了をお勧めいたします。

2016/02/14

チェアー

素晴らしい。山本周五郎の原作を望月ワールドで描く、意地と人情とほのかなエロス。テーマが古いように見えても、人間に関することは決して古くならないとわかりました。最後は泣きました。文句なしの傑作。激しくおすすめします。

2016/09/22

ユーカ

素晴らしかった。言葉が出ない。

2015/04/07

ぐうぐう

何度も書いてきたことだけれど、『ちいさこべえ』での茂次もりつも、ここぞという場面で表情を見せない。望月ミネタロウは、そこであえて、足や後姿を描く。「相変わらず眉間にしわを寄せてはいたけど」と茂次に言わせながら、肝心のりつのその表情を描かないのだ。読者に想像させるために。そうすることで、読者はいつしか二人に寄り添うように『ちいさこべえ』を読む。見えない二人の表情を知ろうとする。だからこそ、白無垢からふいに覗くりつの笑顔に胸打たれるのだ。完結。

2015/04/03

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