どうらく息子 (13) (ビッグコミックス)
どうらく息子 (13) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー
Y2K☮
名作落語マンガも、もう13巻。今回は吉原を舞台にした、ややシュールな「二階ぞめき」と情けは人の為ならずを地で行く「佃祭」が印象深い。小説が文章だけで全てを表現する様に、落語は話だけで聴き手の頭の中に華やかな景色を描き出す。素晴らしい。肩肘張らずに楽しめるのもいい。日曜の早朝寄席なら気軽に入れるかな。師匠から破門され、その後第二の人生でしっかり頑張っている鉄楽のエピソードも心に刺さった。「食らいついてでも離れないっていう気力はねぇのか!」という小ゆめへの叱咤は、あっさり夢を諦めたかつての自分に向けたものか。
2015/09/06
はつばあば
修行というか道を究めるのは並大抵のものじゃない。自惚れが、煽てられるのが・・道を阻む。
2015/08/28
ぐうぐう
師弟の強い絆。しかし、強いからこそ、信頼を失ってしまったときの綻びは、取り返しが付かないほどに大きくなる。銅楽師匠の三番目の弟子であった鉄楽は、その信頼を損ね、一門から破門される。それから何年も経ち、銅楽はある居酒屋で店長をしている鉄楽と再会する。「破門は一人の人間の生きる選択肢を一つ奪うことだ」。銅楽の言葉である。破門されるほうも辛いが、破門するほうも覚悟のいることなのだ。居酒屋での再会は、そんな二人の関係を再び結び付ける。それもまた、絆の強さゆえだ。
2015/09/02
刷子筆男
落語家の「暮らしの辛さ」「しきたりの辛さ」そして「破門」にまで突っ込んだ巻。辛い話が多いのに、落語そのもの同様のどこかしら滑稽さもあり、目が離せない。大河として続いて欲しい良作。
2015/09/06
おりひら
なんとも芸の道の大変さよ。それにしても女性陣の話しが弱いな~。
2016/03/13
感想・レビューをもっと見る