KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ぼくんち<全> (ビッグコミックス)

ぼくんち<全> (ビッグコミックス)

ぼくんち<全> (ビッグコミックス)

作家
西原理恵子
出版社
小学館
発売日
2003-04-12
ISBN
9784091877017
amazonで購入する

ぼくんち<全> (ビッグコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

さらば火野正平・寺

父親が違う二人の兄弟の元に、更に父親が違う姉が帰って来た。そして母がまた男を作って居なくなった……こんな暮らしはしたくない、こんな環境に居たくないと思う悲惨・貧困・暴力・無力の世界なのに、何故か癒される。きっと作者が絶えず人間を許してるのだと思う。悪人やダメ人間の中に純情が光る姿。こういちくんが漁師になる姿にはなんだか胸を打たれた。ねえちゃんが負の連鎖を断ち切る為に二太にした事はやはり貴い。

2013/04/25

ねこまんま

「毎日かあさん」よりずっと可愛らしく柔らかなタッチの絵なので油断していたら、なんのなんの、社会底辺層のかなりシビアで下品なお話。著者が育った高知の田舎も壮絶だったらしい。貧困社会の現実を見せつけられる。家族みんなで笑ってご飯が食べられることが幸せの原点。簡単なことのように思えるし、大半の人には当たり前のことだけど、忘れちゃってるよなあ、私も含めて・・・笑って読みながら最後はグサッときます。

2016/12/08

白い駄洒落王

人生の裏街道。きつくつらい人生の羅列。だがしかし笑顔がある。幸せって何なんだろうか。

2014/01/06

リッツ

眠気覚ましに本棚から、再読。メッチャクチャやなぁと笑ったり、温もりが直球届いてじんときたり、台詞に目からウロコだったり、こちらの感情も忙しい(笑)で、何度読んでもちょっと泣きたいような気分が何だか良い。二太かわいい!ラスト最高!

2013/09/19

半木 糺

読んでいる最中、時折登場人物が発する優しさや愛情を見て、本作を「泥濘の中に咲いた白蓮の花」と形容しようとした。しかし、それは間違いではないかと考えるようになった。いくら白蓮の花が美しくても、いずれは泥にまみれて腐る。深遠な哲学を持つこうちゃんが人間的にはクズ以外の何者でもないようにである。だからこそ神子は一太を外に出した。「人間は日当たりのいい場所で生きなければ、どうしようもない」そんな著者の叫びが聞こえてくる。逃げることは人間には重要で、さらに言えば、「闘い時」を間違えないことはもっと重要である。

2014/03/22

感想・レビューをもっと見る