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カムイ伝全集 カムイ外伝 (4) (ビッグコミックススペシャル)

カムイ伝全集 カムイ外伝 (4) (ビッグコミックススペシャル)

カムイ伝全集 カムイ外伝 (4) (ビッグコミックススペシャル)

作家
白土三平
出版社
小学館
発売日
2006-12-26
ISBN
9784091878816
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カムイ伝全集 カムイ外伝 (4) (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー

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Vakira

カムイ外伝4巻目。物語の主人公カムイの出番は少ない。カムイ外伝なのにまるでカムイ伝パターン。物語は一人の不幸な女性の生き様となる。自分が不幸だから他人の不幸を喜ぶ。生甲斐は他人の不幸を見る事だ。よって人が不幸になる様に非道の悪戯を仕掛ける。カムイはその女の嘘供述によって盗賊に仕立て上げられる。カムイの語源はアイヌ語では高位の霊的存在、神格を表す様だ。成程、今まで気付かなかったカムイの位置付け、やっと理解した。他人の人生を俯瞰して観る神なのだ。女は身寄りのない少年との出会いによって本来の自分を見つけ出す。

2021/12/18

チョビ

カムイは、生きるために戦う。その度に彼は向きあう、疑問、孤独、煩悶、苦悩や、怒り、寂寥感と焦燥。そんな府の思いすら己と向き合うことこそ生なのだと。 それを忘れかけていた女をカムイは命がけで思い出させる。 そしてその女は生まれ変わったのだ、望んだ美しさを取り戻したのだ。 人はどんなに落ちぶれてもどこかに希望を持っている。 変わることができるとも思う。 とことん生死とぶつかるカムイならではの生きた思いだろう。 虚飾で生きるのは簡単、だがカムイは常に我々に思考せよ、向き合えと訴える、そんな巻。

2018/10/29

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