月館の殺人 (下)
月館の殺人 (下) / 感想・レビュー
NADIA
綾辻行人原作 佐々木倫子画。何とも贅沢なコンビだ。沖縄育ちの女子高生・空海が亡き母方の祖父・十蔵氏に招待された北海道の高級寝台特急「幻夜」に乗り込み、そこで遭遇した連続殺人事件。十蔵氏は「キングオブ・テツ」と言われるほどの鉄道マニアであり、乗客は空海意外が全員テツである。この辺りはたくさんギャグの小ネタが散りばめられていて、地味にツボに入る。肝心のトリックを含み、いろいろ豪快に騙されたが、趣味の域を極めているその世界観は悪くない。テツ以外の人にもオススメの作品だ。
2019/02/17
ねむねむあくび♪
恐ろしいコラボ企画。綾辻ファンも、佐々木倫子ファンもどっちも満足できないとゆー(ほめているつもり)😆笑笑。本来なら、綾辻氏の館シリーズに鉄道モチーフの散りばめられた異色の意欲作になっていたかもしれないが…😆佐々木倫子氏の飄々としたユーモラスな漫画は、全ての怖さを瓦解する‼️🤣笑笑。綾辻原作なのに、ちーとも怖くない‼️🤣ミステリーというより、テツちゃんいじりのディープなギャグ漫画。佐々木倫子の、タッグ相手の特徴を無力化するそのオリジナリティ、恐るべし!
2021/03/14
sk4
下巻に入った途端に更に5体もの死体が! つまり、特別列車『幻夜』の中に1体。そしてこの緊急事態に止むを得ず行くことになった雪に閉ざされた屋敷『月館』に5体。まさに【オリエント急行殺人事件】からの【そして誰もいなくなった】への流れ! 【吹雪の山荘】のごとく『月館』での犯人さがしの推理が始まる! ・・・しかし、あくまで佐々木倫子節で(笑) おまけの後書きには綾辻行人先生の人となりなどもわかる打合せのエピソード漫画や、隠し文字での原作者後書きなど盛り込まれていて、こちらも大変面白いw
2013/02/11
yu
Kindleにて読了。綾辻さんということで読んでみたけど、ちょいちょいあるおふざけにうんざり。
2019/11/03
瑞佳
“テツキラーによる血みどろで陰惨な連続殺人”というねっとりとうす昏くシリアスな物語なのに、佐々木さんのもつやわらかい作風と、あちこちにかまされるユル~い失笑系ギャグとの心地よいコラボによって、読者へ「そんなに堅苦しくない、もっと気楽にたのしめる本格ミステリはいかが?」といったやさしい心遣いのようなメッセージにもうけとれて好感度は大。“なるべく後出しはしない”とゆう信念のもと、本作もとてもフェアなつくり。やー。「テツを憎んでいるのは、テツ。しかし、テツはテツを憎んでも鉄道は憎まず」とゆうのは名言だよなぁω
2016/12/03
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