TESORO―オノ・ナツメ初期短編集1998・2008 (IKKI COMICS)
TESORO―オノ・ナツメ初期短編集1998・2008 (IKKI COMICS) / 感想・レビュー
匠
何度目かの再読。14篇の短編はどれもピリッと香辛料が利いており、イタリア人の持つ温かさやオシャレな雰囲気、歳を重ねた人々の気品がすごくいい感じに表現されている。初めて読んだ時この1冊で、すっかりファンになってしまった。中でも特に「もやし夫婦」と「Senza titolo」が好み。後半のイラスト集も嬉しい。個性の強い画風だけれど、子どもの頃に読んでもらった洋書の挿絵と似たものを感じて懐かしく、それがたぶん彼女の作品に惹き込まれた理由の1つ。最近は日本の時代モノも描かれてるが、今後の作品も楽しみ♪
2014/04/12
❁かな❁
オノ・ナツメさんの初期の短編集。14編入り。初期の頃からオノさん素敵です☆どのお話もほっこりしたり、じーんとしたりして読むとオノさんファンになると思います♪中でも「もやし夫婦」「お弁当にまつわる3つの短編」「イーヴァの記憶」「senza titolo」が良かったです★お弁当にまつわる3つの短編の2つめのお話は涙してしまいました。オノさんならではの絵のタッチと言葉少なに深く表現されるところが好みです!短編ですがほっこり温かい気持ちになり幸せな読後感です♪愛しい14編のTesoro(宝物)。クマさんも可愛い♡
2014/01/23
キジネコ
期待を裏切らない 優しく暖かい14の物語を楽しみました。読み友さんのレビューに誘われて 本の街を散歩して心地よい風に包まれました。本や映画や人や絵画・・造形も含めて 凡そ人が成すモノの評価の限界は受け取る側の心の中の垣根みたいなもんか・・そう感じる瞬間があります。このイタリア語で「宝物」と題された作品群の味わいは、僕を自由にしてくれます。物語の一人ひとりは、僕自身であり、描かれているドラマは、自身の人生に他なりません。「オモテウラ」「お弁当に纏わる三つの短編の2」あえて選ぶ事の難しい短編集、お見事です。
2014/05/29
Porco
オノ先生の感性はすごいな。絵柄の雰囲気と、切り取られる風景に流れる感情とが、見事にマッチしている。と思う。
2015/06/30
リッツ
リストランテしか読んだことない作家さんでしたが、最初のくまさん主人公の「ある寒い日」にズギューン!買いました。こーゆー擬人化した漫画好きだし、小さい頃好きな動物やキャラクターでこんな風に遊んだなぁと思い出して♡人に見せるよりも先に自分がほんとに好きで楽しんで作った物って確実に気持ちが伝わるような気がします。他の作品もストーリーはほぼ好み。さりげなく描かれる家族の想いにホロリ。ただ絵柄が洒落てる反面、時にこちらが慣れないせいか読みにくい作品も幾つか。これはもうしょうがないですね。
2017/02/24
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