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魔女 (1) (IKKI COMICS)

魔女 (1) (IKKI COMICS)

魔女 (1) (IKKI COMICS)

作家
五十嵐大介
出版社
小学館
発売日
2004-04-30
ISBN
9784091884619
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魔女 (1) (IKKI COMICS) / 感想・レビュー

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夜間飛行

糸を紡ぐ遊牧民の少女シラルは、運命を伝える伝言者として首都に向かう。一方、叶わぬ恋のため死を選ぼうとした少女ニコラは、世界の秘密を手に入れ、神々を呼び出す魔女となって首都に戻る。二人の一瞬の交錯。人には不可知の領域があるとシラルが言うのは本当かも知れないが、私にはまだわからない。しかしニコラに操られる強大な邪神も怨帝も…人の手が届く力は永遠に眠る運命にあるのだ。欲望や魔術の熱さと、地下貯水池や糸紡ぎの静けさの対比が鮮やかだった。バザールの雑踏、水売り、羊頭料理、占い婆など…自分もこの街にいるように思えた。

2016/09/01

Vakira

いい大人が漫画に嵌ってしまった。見ていないだけでまだまだ素晴らしい漫画家は沢山いるのでしょうが、たまたまルーブル9という9番目の芸術展で五十嵐大介知ったので。いいわ~ 昔 大友克洋さんの漫画に出会った様な衝撃。元空想科学少年の壺。絵画になる様な絵柄に魅かれる。登場人物のキャラ絵も。そしてまたストーリーもよい。映画になる様な映像が浮かぶ。大自然と人間の調和。このイマジネーション 本当に素晴らしい。今回は魔女を題材にした短編集。下巻も買います。

2017/06/07

JACK

◎ 魔女をテーマにした連作短編集。二千年前から世界を求める者が目指した西洋と東洋の向かい合う地。様々な宗教の神々が集まる街には歴史の層が積み重ねられ、そこには世界の秘密を綴った本がある。ある魔女がその大いなる力を悪用しようとする物語「スピンドル」。森を切り開いて開発したい白人たちと、それに反対する、精霊に護られた原住民との闘いを描く「KUARUPU」。悪魔憑きを疑われる預言者の物語「騎鳥魔女」の三作を収録。様々な文化を取り入れた深い物語と、細かく描き込まれた絵の濃度に圧倒される作品です。

2016/05/17

S 2

古い漫画ですが、今でもかなり好きな漫画。所謂『魔女』と言われる女性達の短編集といったところでしょうか。独特なタッチの線が妙に世界観にマッチしています。今でも続編を微妙に待っていたり…まぁ無理かなぁ…

Bo-he-mian

五十嵐さんが岩手の農村で、漫画から少し距離を置き自給自足の生活を送っていた時、冬の晴れた日に【天気雪】という現象に遭遇したという。「太陽の光に反射して、まるで光が降っているようでした。風景を埋め尽くす大量の光に囲まれて、壮大な美しさに圧倒されました」その時、強烈に「表現してみたい」と感じた-これが『魔女』を執筆するきっかけだった。しかし農作業をしながら漫画を描くのは想像を絶する重労働で、ついに五十嵐さんは漫画に専念する決意を固め、再び東京へ-ここから、漫画家・五十嵐大介の第2章が始まるのである(続く)。

2018/10/11

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