ナンバーファイブ 普及版 (1) (IKKI COMICS)
ナンバーファイブ 普及版 (1) (IKKI COMICS) / 感想・レビュー
nichepale
擦り切れるほど読んでいた松本大洋の漫画を、あるときから読まなくなって、なぜだか今、急に思い出して読んでみる。ナンバーファイブはその表紙はよく見ていたが、ストーリーとして読んだことはなかった。でも、なぜだろう。以前は心をギュッと掴まれるような思いで読んだセリフや、物語にこぼれる隙間、唐突に現れる動物や植物の記号的な啓示。そういったものが、今は不親切に思える。読者を信じて描いてくれているようにも感じるが、作者の自己満足にも思える。絶対的に好きだと思ったものも、時とともにその意味が流れゆくことに心が打たれる。
2023/12/04
kanon
松本大洋という作家。何か不思議な色々と考えさせてくれるものを描いているとの評判だったので読みたくなった。小説でいう純文学のような、芥川賞受賞作のような作風。これが初松本大洋なわけだが(実際は映画「鉄筋コンクリート」を視聴済み)、まさにその通りでセリフ一言一言が胸にしみる。無駄がない。時折落書き?が描かれているし、絵自体もすごくうまいとは言いけれないけれど、適当に描いているとは思えない。何だろうこれ。このペースでいくともう物語終わる?アシロ?マトリョーシカって何だ?疑問点がどんどん出てくる。続巻に期待です!
2012/01/06
六月の真昼
松本大洋は、なんとなく解る、くらいがちょうどいい。解る、といえば嘘になる。解らない、だと読むのがしんどい。左脳が肝。しかし右脳も肝。けれども本当のところ「脳」は捨てていい。
2012/05/16
大塚Q
砂漠、地平線、海、ライオンシープ、虹、この漫画の世界観がすごく好き。蜂が吾に撃たれる時、蜂が笑った。そのシーンがすごく好き。松本大洋の漫画は松本大洋にしか描けないんだなぁとかわかった様な事の一つもいいたくなる、凡人の私には強すぎるくらいの素晴らしさ。
2010/10/06
蘇芳
再読。しょっぱなから人が死んでるのにマンガの中はとても静かです。
2011/07/17
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