みずほ草紙 (3) (ビッグコミックススペシャル)
みずほ草紙 (3) (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー
ぐうぐう
「人間の目は、全てを見ているようで、実は半分も見ていない。」見えていないものの正体は、モノノケのように思えてしまうが、実はそれだけではない。共同体の中で生き抜いていくために、虐げられた人々は知恵を働かせる。その知恵は虐げる者達には見えてはいけないものなのだ。「裏馬頭」の怖さは尋常ではない。不幸を幸せに変えるための知恵は、憎悪を超えるがゆえにおぞましさを内包している。だからこそ、決して見えてはいけないのだ。
2017/03/05
DRAW
執着に対する恐ろしさ。花輪漫画でしか体験できないものがある。唯一無二とはこのことか。
2017/11/21
アメヲトコ
花輪版遠野物語、待望の新刊。もののけたちよりも恐ろしいのは人間の心だったり。「裏馬頭」「猿の経立」あたりはとくにぞくっとします。
2017/04/16
5〇5
どろどろの業の深さを思い知り 清き眼(まなこ)の娘(こ)に救われる
2022/09/02
ねくろう
どうしても業が深いばっかりだな。 平安とか刑務所の話はまだ遠いヨソごとだったけど、「みずほ草紙」なぁ。近所でむかし、ほんとうにあったことを でぃふぉるめ して聞かされてるみたいでなぁ。知らねえおれはわからねえけど、知ってるやつは「ああ、あれなぁ。あん時はなぁ、ハハハハ!」とか言ってそうな感じで、なぁんか むずむずむずむず すんだよなぁ。正直、ニガテなぁんだけど、読み出して途中で止めるとよけいに むずむずむずむず してくるから、よけいに「や!」になるんだよなぁ。落ち着かねぇんだけど、とまらねぇんだよなあ。
2017/05/07
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