月曜日の友達 (1) (ビッグコミックス)
月曜日の友達 (1) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー
mitei
全体的に不思議な感じを覚える内容。2人のちょっと変わった感じの付き合いが、他の作品にはなく、新鮮な感じ。
2018/03/14
新地学@児童書病発動中
素晴らしい作品だ。初めて大島弓子やつげ義春を読んだ時のような感動を覚えた。思春期の少女の内面をこれほどまでに踏み込んで表現できる才能に圧倒された。学校の中で浮いている二人の中学生水谷と月野の出会いが、眩しかった。空を飛ぶのが夢と言い切る水野のキャラクターが、とんでもなく好きだ。馬鹿げた夢かもしれないが、この物語の中で書かれると説得力がある。きらきらとした絵に添えられた詩的なせりふが素晴らしい。夜のプールの場面は読み手に忘れられない印象を残す。もうすぐ発売される2巻が非常に楽しみだ。
2018/02/19
yoshida
中学生になった水谷茜は大人びてゆく、友人達に戸惑う。水谷の嫌いな月曜日。夜の学校で水谷は月野透と偶然に会う。月野の頼みで二人は月曜日の夜に学校で会う約束をする。透明感のある表現、白と黒の鮮やかさ、モノローグに瑞々しさがある。夜のプール、月野の弟と妹との交わり。少しずつ明らかになる、月野が月曜日の夜に家を出る理由。夏が過ぎ秋になる。これから事件が起きる。そんな不穏な気持ちにさせられる。繰り返し読むと新たな発見がある作品。水谷と月野の生き生きとした表情。新しさと瑞々しさ、かすかな切なさが同居している。要再読。
2017/10/21
しいたけ
目に映る情景をセリフにして描き出すだけで、主人公の瑞々しさがほとばしり此方に迫るこの不思議。何者にも置き換えられない唯一無二の大切な自分を、君たちふたりなら、いつか見つけられるはず。月曜日の晩、互いの目の中に相手を写して。「生まれてはじめて、友達ができたよ」。ステイ ゴールドならぬ、ステイシルバーがしっくりくる物語。
2017/10/17
トラシショウ。
中学に入学したものの、まだ小学生との違いが良く解らない水谷茜。ふとした事から、色白で物静かな同じクラスの月野透と月曜日の夜に二人きりで学校で逢う事を約束した二人の、週に一度だけの秘密の日々を描く。「空が灰色だから」「ちーちゃんはちょっと足りない」の阿部共実の新作、と聞いたら読まずにはいられないな。これまでと似て非なる長編連載形式で、上手くいかない現実、クラスの空気に解け込めない自分、ままならない名前のない感情に振り回される少年少女の葛藤を独特のタッチで瑞々しく描いており、とても好印象(以下コメ欄に余談)。
2017/09/08
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