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淋しいのはアンタだけじゃない (3) (ビッグコミックス)

淋しいのはアンタだけじゃない (3) (ビッグコミックス)

淋しいのはアンタだけじゃない (3) (ビッグコミックス)

作家
吉本浩二
出版社
小学館
発売日
2017-09-29
ISBN
9784091896490
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淋しいのはアンタだけじゃない (3) (ビッグコミックス) / 感想・レビュー

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小夜風

【所蔵】聴覚障害者です。普段の生活の中で「聴く」ことにあまり神経を使っていないせいか、このマンガを読んだ直後からいろんな音が気になり、娘に「これは何の音?外でヘリコプターが飛んでるの?」と聞きました。何も聞こえないという娘に「ほらこれ!この音だよ~」としつこく聞いたら、何のことはない…扇風機が回っている音だったみたいです。補聴器を購入する時に、あまりに音が煩わし過ぎて我慢が出来ず、結果最小限の音に留めてもらったこともマンガの通りです。本当の音がどんなものなのか、私の脳はもう忘れてしまったのかもしれません。

2017/10/09

トラシショウ。

聴覚障害者それぞれに個人差があり、同じ「50デシベル」でも聞こえる人と聞こえない人がいる。実際には聞こえる筈の音が心因性難聴で聞こえない人もいる。新たな発見や難聴、耳鳴りのメカニズム解明と治療に挑む人々との出会いと知識を得ながら、吉本は佐村河内守へ忸怩たる想いを大きくしていく。そして・・・。完結。遂にタイトルの「アンタ」の正体が判明するも、最終回である19話には「最終回」の表記はない。もつれた関係は修復できず、煮え切らない、消化不良な結末。けれど、その「煮え切らなさ」こそが核心にある(以下コメ欄に余談)。

2017/10/04

ふじ

このマンガを読むと、良い本が、売れてほしいのに。そんな悔しい気持ちになる。まず、近所の書店では手に入らないから。聴覚障害のリアルにせまるルポ。始めは「佐村河内さんだけを描く作品ではないから」と言っていたが、最後には、彼の障害の分かりにくさがそのまま聴覚障害の多様性を映していたのでは、と締めくくられる。どう聞こえているか、を客観視する研究はまだ発展途上だからこそ、治療者にも患者のリアルはわからない。全く縁のない、周りの人には尚更。でも、案外何かしら耳が悪い人は身の回りにいるんだよね。わかりやすく良書。

2018/06/10

ジロリン

本人以外には実感できない感覚を、マンガを使って上手く表現してるな…と思いながら読み始めたマンガだが、その背景にこれほどの”生みの苦しみ”があったとは。聴覚障碍という”見えにくい”障碍と、それらを囲む環境について真摯に語ろうとする作者。しかし真摯に向き合う態度が、けして全ての免罪符にはならない難しさ…最期の場面、(記者会見と思われる)マイクの列が並ぶ席が無人である事が胸を衝く。

2017/10/09

akihiko810/アカウント移行中

3/3巻完結。聴覚障碍者たちを取材したノンフィクション漫画。聴覚障碍者の苦悩を聞き出し、偽ベートーベン騒動で話題になった佐村河内守に、インタビューを申し込む。印象度A+  聴覚障害者、難聴医療従事者たちへの綿密な取材により、聴覚障害の現状、苦悩、現時点での治療法を聞き出す。この作品で分かったのは、「金にならない」難聴の治療は日本では相当遅れていること、そして聴覚障碍者たちの症状、そして苦悩は千差万別であるということ。タイトルの「淋しいアンタ」とは、聴覚障害者だけでなく、言語によってコミュニケーション(続

2020/12/23

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