吉祥天女(きっしょうてんにょ) (2) (小学館文庫 よA 7)
吉祥天女(きっしょうてんにょ) (2) (小学館文庫 よA 7) / 感想・レビュー
あかは
勢いで読んでしまった。重苦しい話。まさか、まさか、こんな展開になるなんて……。それでも、救いがあるのがまだいいのか。それにしても重い。
2014/11/26
だてまき( ˘ω˘)スヤァ
幼少期より大人であることを強いられた少女の、大人と男への復讐劇。ここに出てくる男たちの多くが、暴力的で短絡的で力で女を支配しようとする単純な男だ。そんな男たちに女という武器を使って真っ向から立ち向かう小夜子。男からみた小夜子は破滅を招く魔性の恐ろしい女であるが、女からみた小夜子は、男に屈せず、強く美い憧れの女として描かれている。フェミニズムを多分に孕んだ作品だが押し付けがましさはなく、このようにしか生きられない小夜子にも、小夜子に淘汰された男たちにも同情の念を抱く。タイトルを「天女」としたセンスに脱帽。
2014/08/14
十六夜(いざよい)
小夜子に魅入られるように 男たちは惑乱し、死んでゆく。 遠野の家では、小夜子を その怪物性に恐れつつも愛した涼が、 ひとり破局を押し止めようとしていた。 しかし事態は 悲劇的結末めがけて走り始める……。 羽衣を奪われた天女・叶小夜子。 傷ついた少女の魂の化身。 いつの日にか魂を鎮め、 吉祥天・愛の女神になれるだろうか。
2015/09/09
あぶらや
物語は小夜子に敵対するものを亡き者にする過激な行動に、多少のオカルティックな雰囲気を持ちながら破滅へと進んでいく。かなり過激な展開だが吉祥天女のタイトルにちなむエピソードが希望を与えてくれる。
2023/03/13
林 一歩
レンタル本。救いのない暗いストーリー。こんなに暗い話しだったっけ…と、穏やかな土曜日に読んでしまったことを後悔。
2014/07/12
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