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エキセントリクス (1) (小学館文庫 よE 7)

エキセントリクス (1) (小学館文庫 よE 7)

エキセントリクス (1) (小学館文庫 よE 7)

作家
吉野朔実
出版社
小学館
発売日
2002-10-16
ISBN
9784091913975
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エキセントリクス (1) (小学館文庫 よE 7) / 感想・レビュー

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還暦院erk

吉野朔実作品の中で最も難解なのでは…。2度ずつ読んだし読了後に読メ、アマゾンレビューは勿論、ブログやmixiコニュニティーの作品解説まで読みまくったし、もう脳みそ脂汗ダラダラ。でも、解釈や解析を脇に置いて「漫画の世界に浸る」と決めたなら、本作は意外にもユーモラスで「遊園地の少し怖い乗り物」に乗っているような快い眩暈が味わえるだろう。花の絵が美しい…人物の髪のなびく様子や衣のひるがえる様も美しい。いいやぁもうちゃんと解釈できなくっても。いずれ再読しよう。

2017/10/12

ちぇしゃ

吉野朔実さん、作中の言葉の数々、カット割り、すべてにおいて、わたくしは大好きなのだけど実は苦手な人も多い作家さん。吉野さんの作品が好きじゃない方は「善悪の揺らぎのある登場人物」や「読みやすいがわかりやすくすべてを説明しない」ところや「その後の結末に複数の可能性をもたせ、その選択を読み手に委ねる」が苦手なのかもしれない

2017/06/09

コリエル

記憶喪失の少女・千寿。彼女を拾った少年・天は、肉体は2つだが意識は1つであるという自己認識を持つ変わった双子だった。千寿は、普通にひとりの男の子を好きになったはずが、それが天であるのか、もうひとりの劫であるのかわからない混乱の中に置かれる。そうした中で千寿本人の記憶も細波のように蘇り始めて、混迷は更に深まる。これ高校生の頃に呼んでラストで理解が追いつかなかったという気持ちをよく覚えている。今ならいけるかどうか再チャレンジ。自己同一性や何を以て人間と規定するかという話だろうとはわかるが果たして。

2016/04/10

読み人知らず

なんだかドキドキする、少し怖い感じ

2015/04/01

向う岸

記憶を失った女子高生が元の自分を取り戻そうと行動するたびにある事件の真相が解き明かされるのだけど、その伏線の回収がすごい。パズルのピースが次々とはまっていくと言うか、謎の解決がドミノ倒しでやって来るとでも言うべきか。なぜ大金を持っているかの理由が終盤で明らかにされるのだから、行き当たりばったりではなく、全て作者の計算どおりなのだろう。今の自分と記憶喪失前の自分という主人公の二面性が、天と劫の双子と対比になっている。「あんた達は常に間違った自分を見ていることに恐怖はないの?」という台詞は象徴的だ。

2012/01/15

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