いたいけな瞳 (1) (小学館文庫 よE 12)
いたいけな瞳 (1) (小学館文庫 よE 12) / 感想・レビュー
鴨のオレンジソース煮
いったい何年ぶりに手に取ったのだろう。繊細で優しい印象的な絵がやっぱり好きだ。登場人物の心情が細かく汲み取られていて、潔癖なイメージがする。子供らしからぬ、大人らしからぬ、誰でも持っていそうな共感できる感情に引き込まれる。ゾっとする話もあり、グッと悲しくなる話も、プッと吹き出しちゃう話も上手。まだまだ読んでいない本も沢山あるが、これからも新しい話をもっともっと描いて欲しかった。お亡くなりになられてとても残念で悲しい。
2017/12/14
還暦院erk
全巻大人買い。本日第1巻爆読読了。第2話は昔読んだことがあった…。美しく花いっぱいなのにしんしんと怖い世界…。第7話p293「今回は相撲部屋モノですか とってもどすこいですね」「そう ホモこそ少女の自己完結した世界にふさわしい…」というやりとりも昔読んだことがあったようだ(でもオチにはビックリした)。こういったさりげないユーモアとシニカルさが吉野先生の持ち味だったなぁ。意外にも画面が白く(当時としては)大ゴマも多いのだが、手抜き感の一切無い繊細な作画が見事!カラーページ全部天然色で見たい(涙)!
2019/04/27
tamako
「ラブレター」「幼女誘拐」「愛の名のもとに」「自殺の心得」「愛が怖くてテロができるか」「おとうさんといっしょ」「少女漫画家の瞳には三等星の星が光る」何度読み返しても完璧な短編たち。
2024/06/23
きさらぎ
短編集。この人の感性は相変わらずすごい。
コリエル
電子書籍版を買って久し振りに読んだけれど、全く色褪せない鮮烈な短編集。全部凄いのだけれど、あえて挙げるなら幼女誘拐が印象的。「すこしだけ 死んでみる」とあの角を曲がった幼女がどうなったのか。うす寒い余韻がいつまでも残る。
2016/04/06
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