いたいけな瞳 (5) (小学館文庫 よE 16)
いたいけな瞳 (5) (小学館文庫 よE 16) / 感想・レビュー
還暦院erk
全巻コンプリート(ホントはワイド版で揃えたかった)。第27話:漫画ならではの不思議な物語。題材自体は老人の社会的入院とか現代的だが、夢と幻想と妄想が混じった美しく怖い画面が何とも言えない雰囲気。エノケンのCD(笑)。第28話:くわえタバコの決め台詞かっこいい。今や少年少女漫画ではタバコシーンそのものがご法度になってるみたいだからなぁ風通し悪いご時世ぢゃ。第29話:超寒怖い!吉野さんの十八番!第30話:見開きの桜点描に息をのむ。最終話:吉野作品にはモテ&ダメ先生出現率が高い。本作もセカイ系寄りとは!
2019/04/28
コリエル
完結。やっぱり傑作ですね。よくこんなにどれも魅力的な短編を描けたものだ。最終話の潤む炎はふたりの破滅的な関係が印象に残る。薄紅も吉田秋生の櫻の園みたいな雰囲気があって忘れがたい。
2016/04/06
tamako
「夢の格子」「極めて個人的な病気」「死は確かなもの 生は不確かなもの」「薄紅」「潤む炎」。『薄紅』は初読の時はあまり印象に残っていなかったけれど、片想い矢印のぐるぐるぶりがとても切ない。死は確かなもの、は、ラストの衝撃の割にあっさりと幕引きされるのが怖い。
2024/06/23
読み人知らず
3人暮らしの話も良いけど、奥さんが死んじゃった話も好き。団地の中で違和感からばれていく過程がたまらん
2014/08/29
tomo*tin
凝縮された感情が清冽で静謐なお話によって紡がれる。それは孤独であったり所有欲であったり枯渇感であったり愛であったり色々だ。登場人物の壊れ方がときどきせつなく限りなくいとおしい美しい文学。
2007/03/06
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