忍者旋風 (1) (小学館文庫 しB 67)
忍者旋風 (1) (小学館文庫 しB 67) / 感想・レビュー
更紗蝦
忍法のアイデアも面白いですが、微塵・風車・トンボぐさり等の武器も面白いです。忍者同士のバトルの部分だけ見れば典型的な忍者漫画ですが、そこに「竜煙の書」という謎の巻物の争奪戦が加わっているため、スパイものとして読むこともできます。巻物をマイクロフィルムに置き換えれば、古き良きスパイ映画そのものです。
2015/12/01
S.Mori
重厚で重たいものが多い白土三平氏の作品の中では、親しみやすいものだと思います。無名の忍者や徳川家康、豊臣秀吉など虚構の人物や実在の人物が入り乱れて、息をつかせないペースで物語が進んでいきます。この複雑なプロットはライバルだった手塚治虫と似ている気がしました。皆が狙っているのは「竜煙の書」と呼ばれる巻物で、それを手に入れることができたら、日本全体をわが手に収めることができるのです。無名の忍者は生き生きと描かれ、豊臣秀吉のような実在の人物はデフォルメされて描かれているところが面白かったです。
2019/11/24
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