一葉裏日誌 (小学館文庫 かA 1)
一葉裏日誌 (小学館文庫 かA 1) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
私が小学六年生の時だった。本屋でこっそり大人向けの漫画雑誌を立ち読みしていたら、この『一葉裏日誌』が載っていた。半井桃水が一葉を裏切り、それを一葉が知ったシーンを読んで怖くなり、読むのをやめて急いで家に帰った。この続きを読んだら、まだ知らなくていい哀しみに自分が傷付く予感がしたのだ。あれからずいぶん歳をとった今日、やっとあの続きを読んだ。名作である。あの時読まなくて正解だった残酷な名作である。哀しくて怖くて切ないものにスパッと斬られたような。これ1話だけでも谷口ジローの『坊っちゃんの時代』五部より傑作だ。
2020/02/01
烏
多分、昔にも読んだと思われ。どれもこれも粋な話ばかりで素敵。文筆にも着付けにも質素な職人暮らしにも憧れる私には非常に好きな本。
2010/05/07
たまきら
う~む、文庫本を整理中に読みだしちゃいました。 昭和の絵師・上村一夫氏、すばらしい!
2014/06/27
史 淑明
一葉を理解するために買ったのですが、事実よりかなり外れていて、想像された探偵物語と言っても良いでしょう。でも、とても面白くて、素敵な話でした。
2013/12/01
紅茶派
1996年9月10日 初版発行 2014年1月20日 第2刷発行 図書館にあったはずが、いつの間にか行方不明になっていました。それが発見できたようなので借りてきましたよ。255ページ下段の絵が何か変だなと感じたら、右側通行になっていました。さらによく見たら、左隅の人物とスクーターを書きたかったんだなと、勝手に想像しましたけど、果たして真相は? 「一葉裏日誌」が書名になっていますが、「帯の男」がメインでしたね。
2023/11/28
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