ルームメイツ (3) (小学館文庫 こB 3)
ルームメイツ (3) (小学館文庫 こB 3) / 感想・レビュー
ぐうぐう
こういう物語は、ゴールがあってないようなもの。それぞれの生き方のその行く末をバリエーションとして暗示した結末は、暗示だからこそ、読者に様々な思いを胸に抱かせる。
2008/10/17
ひまりこ
四半世紀近く前に、著者30代でこれを描かれたってことですよね?!何もかにもに驚く。なんと無駄なく的確で穿ち抜く描写、唯一無二の絵、すごい線。「今」の「私」のこの胸に刺さる刺さる。今や夫婦の形も多様性を帯びどんどん変わって来てるけど、私の年代にとっては普遍的、と思えるエピソードばかりでした。沁みます。 ずっとずっと描いてほしい作家さんのお一人。
2022/08/23
優
家族だからってずっと一緒にいるわけではない。自分の幸福のためだったり、相手を好きだからこそ、離れることもある。それでも「家族」であることに、変わりない。そんなことを強く感じる作品。物語の閉じ方もとても好き。場面では、ミハルさんが、母の思いを感じるところに、思わず涙腺がゆるんだ。他のシーンでは、安藤さんの隠し事に対しての、時世さんの怒りが、我が事のように感じられた。この気持ちよく分かる。主人公の女性3人も、生き方や考え方が、てんでバラバラなんだけど、だからこそ、それが家族になるというのが、面白いなぁと思う。
2015/08/04
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