史記 (1) (小学館文庫 よF 1)
史記 (1) (小学館文庫 よF 1) / 感想・レビュー
昼夜
万城目学さんの「悟浄出立」で司馬遷に触れ史記に興味を持ったのですが文字だけでは怖気づいて目がまわりそうだったので漫画の力を借りました。血なまぐささに辟易しながらところどころに出てきた自分でも知ってた言葉の成り立ちにふむふむと得心してたら、解説にあった「文章は千古の事、社稷は一戎衣(文章は永遠の命を持つが国は儚いものだ)」にガツンと胸打たれました。
2014/12/22
そうび
「文章は千古の事、社稷は一戎衣」 歴史とはなんと壮大であることか。人を疑っては殺し、国は興亡する。司馬遷の受難が色をつけた太史公書。菅仲と斉桓公の栄光。晋の驪姫と公子達、重耳のちの文公と側近の働き。復讐鬼・伍子胥の屍に鞭打つまでの16年。
2019/03/31
Risa Shimowada
読書会の課題本。横山光輝は絵が単調で昔はピンと来なかったが、今回読んだら面白かった。(しかし細かく書き込んである絵のなのになぜあんなにロボットっぽいのだろうか) 人の名前とか分からなくなりながらも、すっごい昔から歴史が繰り広げられていると思うと、今の中国の勢いも納得。 宦官はあの時代でよく死なないなと思っていたが、やり方があってこれも納得。今の医学的にどういう説明が出来るのか知りたい。 まだ1巻のみ読了だが、歴史を知れば人生への洞察が深まったりするのだろうか。期待。諸行無常ってなるかもだが。
2019/03/14
にがつ
もはや登場人物の名前を覚えきれないが、それでも面白かったな。しかし国の政治のためにどんどん人が死ぬ…!最初の、史記を書いた司馬遷ですら史記を書くためにいろんな目に遭ってる。そして歴史は女で狂うんやな…と驪姫(りき)の回で思った。封神演義でも妲己に狂ってたと思うしな…。王の側近が我が身を守るためだけについた嘘から父と兄を殺されてっていう復讐の話はなんだか無念だった。屍に鞭をうつ虚しさ。
2017/08/14
snsk
カバーイラストがかっちょ良い。横山光輝は何描いても横山光輝ではある。伍子胥は、海音寺潮五郎の小説孫子を読んだことがあるので、なんともさらっとしてるなーと思ったけど、詰まるところ史記に出てくる一人一人、掘り下げればものすごく激しく濃い人生なのだよな、と。
2021/01/23
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