ピンポン (2) (小学館文庫 まC 3)
ピンポン (2) (小学館文庫 まC 3) / 感想・レビュー
fu
勝負というシビアな世界で、天賦の才能・素質に努力のみでは勝てない。勝負から降りた敗者の心情、スランプからの復活、勝者の並々ならぬ重圧。試合のスピード感、緊迫感、球や靴の描きかた、構成、台詞、どれをとっても松本大洋は巧い。「耐え忍ぶばかりのこの戦法は俺の性にはまるっきりあわねえ」には泣けた。
2017/01/02
kanon
青春なのだ。松本大洋の作品でここまで青春なのは新鮮であり、そして一年目のインハイ予選であっさり敗北…でもそれは次の年のさらなる飛躍を望んだことであり、二人の、いや登場人物皆の成長の良い糧となっている。最終的には二年のインハイ予選で終わるのだけれど、やはり終了はそこで良かったとも思う。無駄は無い。もう、細かいところはあまり覚えていないから言わないけれど、二人の”卓球”の向かい方に、もの凄い感銘を受けたのは事実としてある。自分の感情を出せなくなった男と自分の自信を無くした男。それらがまた同じ方向に向いたとき―
2013/11/24
おすぎ
【たまには漫画も】全員いい味を出してるけど僕はアクマとチャイナが好きです。
2016/06/05
MIEKKO
00年代のやけくそな脱力感溢れるポップカルチャーって松本大洋あたりから始まったんだな、と思った。映画を観たころはそのポップさに目をひかれていた。今は監督やおばばの視線の優しさとそれに不器用に甘えるペコとスマイルの絆がまぶしい。
2012/07/24
北白川にゃんこ
敗北してからの人生の方が多い…。
2021/12/09
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