ジャック・ロンドン放浪記 (地球人ライブラリー 14)
ジャック・ロンドン放浪記 (地球人ライブラリー 14) / 感想・レビュー
北風
大恐慌時代のアメリカ、18歳の青年の放浪記。放浪していただけでブタ箱行き。汽車に無賃乗車は犯罪だけど。物乞いでいろいろなものを衣食を手に入れその日暮らし。逞しい。今じゃ考えられないわ。話だけなら深夜特急を思い出すけど、時代が違いすぎる。巻末で、日本でジーンズメーカーのCMで汽車のただ乗りのシーンが流れてみんなが知っていると書かれているけど、それももう知らない時代。出版されたのは1995年かあ。今だと、旅のYoutuberとかがあてはまるのか? ……なんか、ヤな時代。
2022/11/03
トムトム
「何でそんな事してるの!」ってぐらいに色々している人。いつ死んでもおかしくないような旅の話。この本を読んだ若い人が「自分も旅に出てみよう」と思い立っても、日本ではハートフルで平和な旅日記になってしまいそう。アメリカは怖い国。
2019/10/19
にゃおまる
元祖ホーボーの青春物語り!精神は違えど、ヒッピーの源流である。自分が体験したバックパッカーなどはホーボーからすると甘ったれたもんだ(笑)二つの言葉に心を打たれた。一つは、『地上のいろいろなことが見られるのならどこで死のうとかまわない。』二つ目は、『あの頁は読んでしまい、次の頁がめくられたのだ。新しい頁も終わり、次の頁をめくる。人生の本はこうして読み進められていく。ひとつの頁が終わると新しい頁が始まる。少なくとも若いうちは。』常に新しい頁は開かれているのを、忘れてはいけないと思った。旅に出たい!
2014/03/14
水蜘蛛
小説家ジャック・ロンドンの原点が語られており、その原点である放浪の日々はまさに壮絶であった。村上春樹の言葉を借りれば、「ジャック・ロンドンの波乱万丈の生涯に比べれば、僕の人生なんて樫の木のてっぺんのほらで胡桃を枕にうとうとと春を待っているリスみたいに平穏そのものに見えた」。彼もまた、旅を棲み家とし、旅に生きた人だったのだ。
2013/10/16
がんぞ
アメリカは戦争景気と反動の恐慌を繰り返している。南北戦争後、大陸横断鉄道が並行して建設され“泥棒貴族”が出現した頃、その鉄道に無賃乗車して「遠くへ行きたい」年中放浪生活するホーボーというライフスタイルが出現した。(恐ろしく危険、車掌は追い出そうとするが機関士と釜炊きは優しい)でも、物乞い(身の上話に嘘八百)でも卑屈ではない。早朝に道を歩いていて宿を言えなかったので「放浪罪」2週間拘置(ジプシー並)、だが先達者が助けてくれた/ロンドンは晩年にロサンジェルスに近い土地で農業改良に務め加州ワイン生産の基となった
2018/03/04
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